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読書のリズム

この週末は土日とも朝から昼にかけて仕事して、ちょっと出かけたりもしたのだけど、2日で4冊ぐらい本を読んだ。


っていうか今年に入ってすでに10冊ぐらい読んでいて、例年にないペースで読めている。


こういうと、本当に読んでるのか?と思われそうだし、自分でもそう思ってしまっていたのだけど、それじゃあ自分が過去に真剣に向き合った本の内容や書いていることをどれだけ覚えているかというと、だいたい絶望的な状況だ。


以前、大学院受験のためにたくさんの書籍を読み、何ならノートにたくさんメモも取ったのだが、今見返したらほとんど覚えていなかった。もう本当にがっかりするほど覚えていない。



最近、自分にとって、「ゆっくり読む」のがいいこととは限らないというのをようやく理解した。表現そのものを楽しむ小説はさておき、興味を惹かれるテーマがあったり、自分なりに知見を深めたいから読むわけで、最初から最後まで一字一句全てを読む必要は全くない。だーっと捲っていって、気になるところはメモを取り、理解できなかったら、そのときは少し前に戻ればいいし。そのほうが集中して最後まで読める。読むというか「取り込む」って感じ。




結局のところあるテーマの本を1冊読んだところで大したことはわからない。同じテーマの本や、その本の中に出てくる参照元の本を何冊か読んで初めて自分なりに「こういうことかな?」と思うところが出てくる。だから、そのためにある程度のスピード、リズムで量を読まないと、「読んだものを自分に取り込んだ」状態にならないんだなぁというのがようやく体感としてわかった。


小説は当てはまらないと言ったけど、こちらもある程度のリズムやスピードは大事な気がする。極端な話、一字一句をゆっくりゆっくり読んでいると、話の筋はいつまでたっても入ってこないし、情景も浮かんでこない気がする。


しかし、いま読んでいる機龍警察はセリフや文のひとつひとつに「うおお…(悶え)」となったり、「この先が…怖い…!」となって一度閉じて深呼吸しているので進みが遅い。恐らく、文章の疾走感と一体になって少しスピードアップして読んだほうが読書体験としては楽しい気がする…のだが、この小説はストーリーを楽しむのはもちろん、人間関係に足を取られて情緒を乱されたい気持ちで読んでいるので、結局は読みたいように読みます、という話です。

全人類読んで!!

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