LayerX×BPIO対談。バクラクを販売・導入・改善するパートナーとしてBPIOが選ばれる理由
BPIOは、クライアントにとって最適なバックオフィス環境の実現を目的として、ERP(*)導入/DX支援サービスを提供しています。クライアントの課題整理から、ツールの選定・導入・運用定着までが主な支援内容であり、これまでに多くのクライアントのバックオフィス環境を改善してきました。
このERP導入/DX支援サービスが提供できているのは、もちろんツールを開発している各社のご協力があってこそ。BPIOは数多くの企業様とパートナーになっており、たとえば「バクラク」を展開する株式会社LayerX様とは、BPIOの創業以前からお付き合いがあります。
今回はLayerX様にご協力いただき、バクラク事業部パートナーアライアンス部・藤木様に、BPIOとの取り組みについてお聞きしました。
(*)ERP(Enterprise Resources Planning):企業の資源を有効活用するため、ヒト・モノ・カネに関する情報を一元管理する基幹システム。
バクラクがリリースされた2021年から関係構築
——LayerX様とは、BPIOが法人化する前(親会社であるSEVENRICH Accountingの経理BPO事業部時代)からお付き合いがございます。
一杉:バクラクがリリースされた2021年ごろにLayerXさんから紹介され、SEVENRICH Accounting内の受取請求書の処理フローを改善するために、バクラク請求書受取を実験的に導入しました。
藤木様(以下、敬称略):もともとは「LayerX インボイス」という名前でサービスをリリースしており、名前をバクラクに変える前からご紹介しておりました。導入後はSEVENRICH Accountingさんだけではなく、SEVENRICH GROUPさん全体に定着されたと聞いています。
一杉:試験導入のフェーズで1ユーザーとして使用してみると、UI/UXが優れており、実務上かゆいところに手が届くと分かりました。社内のメンバーからの評判も良かったんです。
——まずは自社で導入してから、クライアントにも紹介しようと思ったんですね。その後はどのようにお話が進んでいきましたか。
一杉:パートナーとして、バクラクの販売や導入支援を本格的に行うようになったのは2023年ごろです。経理BPOのニーズが高まり、株式会社BPIOをSEVENRICH Accountingから子会社として切り出すタイミングと同時期でした。
また、バクラクの導入支援とあわせて、BPIOでIT導入補助金(*)の申請支援ができるため、導入のハードルを下げられることも、パートナーになれた理由だと思います。
(*)IT導入支援事業者が登録するITツール導入時に活用可能な補助金で、バクラクシリーズを導入する際にも補助が受けられます。BPIOが導入代行をする場合、「バクラク利用料」+「バクラク導入支援料」が発生しますが、補助金の審査が通れば負担金額は約1/3に抑えられ、「バクラク利用料」より下回ります。
LayerXのセールス・カスタマーサクセスのような存在
——両社の取り組みについて教えてください。
藤木:パートナーアライアンス部としては、パートナー企業が、お客様により提案しやすいような支援を行っています。BPIOさんには現在、新機能のご共有や、バクラクの導入支援を必要としているお客様のご紹介をしています。
バクラクはサービスリリース当初から順調に導入社数が増加していました。ここ最近は導入社数が急激に増え、初期設定の作業代行のご要望があるお客様や、お客様一社一社の業務フロー全体を深く理解し、多様化するお客様からの要望に全てお応えし続ける体制を作ることが難しい状況になってきました。そこでBPIOさんのようなパートナー企業さんと協業し、それぞれの強みを活かしていただいています。
BPIOさんの場合は、補助金の申請支援、バクラクの初期設定の代行作業、全体の業務フローを考慮したバクラクの導入支援など、プロダクト自体がカバーしていない領域にタッチできるのが強みです。
お客様のバックオフィス業務フローをお客様と同じ、もしくはお客様よりもより深く把握をし、ベストなご提案をしていただけることから、お客様へのご提案だけでなくオンボーディングなどもご依頼しています。
——BPIOとしても、セールスだけでなくその前後の支援もできるのは強みだと考えていますか。
一杉:そうですね。クライアントの業務フローや稟議フローなどを理解しているからこそ、最適な提案ができている自負はあります。
バクラクは、すでに社内で定着している業務フローに組み込んで使えたり、他社ツールと連携できたりするので、業務フローの一部分だけバクラクに変更し、少しずつ導入を進められるのが魅力のひとつです。徐々に業務フローを変えていけるので現場への負担が少なく、導入後のインパクトを考えたら費用対効果も高いと考えています。
ですが、経理担当者がバクラク導入を推進しようとしても「経理スタッフは楽になるかもしれないけど、承認権限者が大変になるのでは」と上層部が考えてしまい、社内決裁が下りないことがあります。
そこで、バクラクの導入と業務フローの再設計に伴い、現場と決裁者双方のペインが解消されること、導入から定着までBPIOが支援できること、定着後はBPIOが不在でも運用可能な状態を目指すことなどを伝えて、長期的な伴走をしています。
バクラク導入後、クライアントからの連絡が減る
——クライアントによって、アナログな手作業からバクラクに切り替えるケースや、他社のプロダクトからバクラクに切り替えるケースなどがあると思います。クライアントからはどんなニーズがあってBPIOに依頼が来ますか。
一杉:両方に共通しているニーズは業務効率化です。すでに他社のプロダクトを使用しているケースの場合、まずはバックオフィス業務を一元管理したいというニーズがもっとも多いです。
たとえばA社の場合、経費精算をする際に稟議申請者は、書類や領収書を準備しGoogleフォームを使って送付します。上長の承認後、経理担当者はエクセルなどの表計算ソフトで仕訳を行い、振込は手入力。このように各業務フローが連携されていないと、人力で補完する必要があります。
一方、稟議フローを見直してバクラクを導入すると、一連の流れに関係する人が、ひとつのプラットフォームを確認すれば良くなり、さらに手入力する工数が削減されます。
ただし、どのようなロジックで稟議フローができているのかを把握していなければ自社で継続的な管理ができないため、注意が必要です。フォームの作成、ポジションごとの権限の付与、承認経路の組み方などを担当の方に把握していただき、クライアントが自走できるまでBPIOがサポートしています。
藤木:バクラクは柔軟に設定できるがゆえに、導入時や運用中につまずかれるお客様もいらっしゃって。経理担当者の方が考えて組んだフローが、現場の方からすると操作が難しいと思われてしまうこともあります。
弊社でもオプションとして導入支援を行っていますが、初期設定の作業代行のご要望を請けることや他ツールとの兼ね合いや連携まで考慮した支援を一社でも多くのお客様に届けていくために、BPIOさんにご協力いただいている次第です。
——確かに、累計導入社数が10,000社を突破されていて、すべてのクライアントに対してカスタマーサクセスの方がサポートするというのは大変かもしれません。BPIOがバクラクの導入を支援したクライアントからの反応はいかがですか。
一杉:「ラクになりました」って反応が一番多いですね。あとは、導入や運用の支援が一段落してからは、反応がないことが多いんです。
でも、反応がないのが一番良いことだと思っています。クライアントから連絡をいただく場合、「ここが使いづらい」「教えてください」と困りごとを相談されるケースがほとんどです。その連絡がないということは、皆さんが新しい業務フローに慣れて本業に集中できている証拠だと考えています。
バクラクをさらにより良くしていくパートナーに
——藤木様からBPIOに対して期待することはありますか。
藤木:今も実施いただいているのですが、一杉さんを始めBPIOの皆さんは数多くのお客様と相対されていますので、バクラクに対する適切なフィードバックをいただきたいと思っています。
我々が把握できていないバクラクの運用上での問題やご要望を、BPIOさんならキャッチできるということもあると思います。お客様の満足度向上のためにも、プロダクトの改善も一緒にしていただけたらと考えています。
——今後BPIOとして取り組みたいことを教えてください。
いくつかありますが、まず社内としては、バクラクの導入支援やバクラクを組み込んだバックオフィス業務フローの構築ができるメンバーが増えており、引き続きメンバーを育成したいと考えています。
今のところほとんどのメンバーが、事業会社の経理を代行できるくらいのスキルを持っています。さらに、クライアントのDX支援も可能なメンバーが増えることによって、サポートできるクライアントが増えていければ良いなと。
またBPIOでは今後とも、バクラクの導入社数の増加、解約率の低下に寄与できると思っています。開発元ではない第三者だからこそ、他社製品と比較した上でフェアな提案ができますし、クライアントの業務フローを把握しているからこそ、ベストなタイミングでプロダクトのクロスセルやアップセルの話もできる。
加えて、BPIOでは業務に合うプロダクトを見つけるのではなく、導入を決めたプロダクトに業務を合わせることを大切にしています。バクラクを基幹システムとした業務フローの構築も可能なので、一度業務が最適化してしまうと、別のプロダクトに切り替える必要がなくなるんです。
今後ともパートナー企業としてバクラクを活用させていただきながら、クライアントの業務フローの最適化を目指していきます。
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