コミュニケーションはキャッチャーの意識が重要
言葉を伝えるというのはすごく難しいです。そして同じく言葉を受け取るというのもとても難しいです。
コミュニケーションというものを考えているこのnoteですが、これまでピッチャー側(伝える側)の視点が多かったように思います。今日はキャッチャー側(受ける側)の視点で書いてみましょう。
キャッチャー側の話をする前に、キャッチャー側がコミュニケーションを気にしなければならないシチュエーションというのは、その先に「応じる」「応える」「対応する」というように伝えられることに対してちゃんとレスポンスをする状況がある場合をさします。いわゆる、広告的なものでのシチュエーションは違います。
例えば指示を受ける時。ここにもコミュニケーションは発生します。この場合相手が投げてきた球を何に気無しに、ただ受け取っていては意味がありません。言葉で言えば、言葉を額面通りに受け取るべきか、その裏に隠れた真意を感じるべきかという部分の判断があって、受け取り方が変わってきます。額面通りに受けて行動した場合、多くの場合出来上がりは物足りないものとして感じられます。
比喩表現を事実として受け取ってしまっては言語道断。ピッチャーはたとえ話として投げているにも関わらずキャッチャーがそれが真意と受け取ってしまってはコミュニケーションは成立しません。
コミュニケーションを円滑に進めることを全体として考えた場合、キャッチャー側の心持ちというのが重要になってくると思います。コミュニケーションをリードするのはキャッチャー側かもしれません。だから・・・、広告のようなもともと球を取る気のないキャッチャーにむけた投球は苦労するということですね。
今回、ピッチャー・キャッチャーという言葉で説明したのは理由があります。コミュニケーションを受け取ったキャッチャーは、受け取った球をしっかり感じる必要もありますし、時にはファーストに向かって急いで投げる必要があります。相手が暴投すれば、追いかけて拾い上げないといけません。
そして、時には、「ここに投げてくれ」とミットを構えてピッチャーに投げてもらうということも必要です。
そう考えると、仕事の上でのコミュニケーションは聞く側・受け取る側によって大きく左右することが感じられます。時には受け取る側が、言葉を変換したりして、いい返球をしてあげるなどの気配りが必要だと思います。