【News=速報】 ショパンの未発表曲楽譜見つかる、NYのモルガン図書館・博物館(2024)
ポーランド生まれで19世紀に活躍したピアニスト・作曲家のフレデリック・ショパン(Frederic Chopin)による未発表曲の楽譜が、米ニューヨークのモルガン図書館・博物館(Morgan Library and Museum)の保管庫で見つかったことが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズが米国東部時間2024年10月27日付けの記事で報じた。(写真はAFPBBの記事とは無関係です。noteに集うクリエイターの方のご好意で使わせていただいています)
★ショパンの肖像画=gettyimages
★AFPBBNews
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報道によると、楽譜は学芸員のロビンソン・マクレランさんが今春、発見した。
マクレランさんは楽譜を写真に撮り、自宅で演奏してみたが、本当にショパンの作品かどうか確信が持てなかったため、ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)のショパンの専門家に相談。その後、モルガン図書館も、インクと紙を調べ、総合的に楽譜が本物であると結論付けた。
モルガン図書館によると、ショパンが20代前半だった1830~1835年に手掛けた作品とみられるという。約200年前に作曲されたことになる。
楽譜にはショパンが手書きした名前もあった。
作曲したとみられる1830~1835年と言えば、ショパンがワルシャワ音楽院での3年間の修行を終えた後、ロシア帝国軍に対するポーランド市民の武装蜂起「11月蜂起」が失敗に終わったのを知って、ショパンが侵略の脅威が迫る東欧から、現在のドイツやフランスにあたる西欧に拠点を徐々に移し始めた時期。1835年からは、ショパンの「ラ・チ・ダレム変奏曲 Op.2」を聴いたシューマンから天才と認められた「パリ時代」が始まるだけに、今回見つかった楽譜にどのような若き音楽的創意が込められているのか期待が高まる。
ショパンは1849年に39歳の若さで夭折している。