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【News=速報】 ジュディ・ガーランドが履いた映画『オズの魔法使』ドロシーの「ルビーの靴」42億円で落札、予想の11倍、映画グッズ競売史上最高落札額(2024)

 1939年に公開されたミュージカル映画の名作『オズの魔法使(The Wizard of Oz)』で主演の米女優、ジュディ・ガーランド(Judy Garland)が履いた「ルビーの靴」が来月2024年12月10日、米競売会社ヘリテージ・オークションズがダラスで開催した競売にかけられ、競売会社の予想の約11倍となる驚異の2800万ドル(約42億円)で落札された。手数料を含めると、総額は3250万ドルという驚くべき金額となる。CNNなど欧米のメディアが報じた。CNNがヘリテージ・オークションズの話として報じているところによると、これまで競売に出品された映画関連の品としては最も高い落札額となった。

★CNNNews

 靴はスパンコールで覆われ、リボンが付いたパンプスで、映画の小道具のひとつとして作られ、現存しているのは今回の出品物を含めて4足のみという。
 これまでに他の赤い靴も競売に出品されたことはあったが、今回と同水準の金額で落札されたものはなかった。
 競売会社の声明によれば、2000年に赤い靴の1足が競売に出品され66万6000ドルで落札された。数年後、スティーブン・スピルバーグ氏とレオナルド・ディカプリオ氏が別の1足を200万ドルで購入し、ロサンゼルスにあるアカデミー映画博物館に寄贈していた。

 今回出品されるものは、1970年からコレクターが所有していた靴で。米ミネソタ州グランドラピッズにあるジュディ・ガーランド博物館に保管されていたが、2005年に忽然と消えた。
 米連邦捜査局(FBI)が捜索に関与し、2018年になっておとり捜査でようやく発見された。
 競売に出されることが発表された当時のAFPの報道によると、犯人として逮捕されたテリー・マーティン氏(76歳)は、靴が本物のルビーで覆われていると思い込み、犯行に及んだと供述しているという。
 今年2024年の1月に執行猶予付きの禁錮刑を言い渡されている。

 映画『オズの魔法使』はヴィクター・フレミングの監督作品。音楽をハーバート・ストサートが作曲(歌)をハロルド・アーレン、作詞をエドガー・イップ・ハーバーグが担当したミュージカル映画で、ドロシーが歌う「虹の彼方に(Over The Rainbow)」やグリンダが歌う「みんな出てらっしゃい(Come Out, Come Out)」など名曲ぞろいで大ヒット。
 巨額の制作費が災いして収益は少なかったが、評論家ウケが良く、1939年のアカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされ、作曲賞(ハーバート・ストサート)、歌曲賞(「虹の彼方に」)、特別賞(ジュディ・ガーランド)を受賞した。

 太平洋戦争直前だったため、日本では戦後の1954年になってようやく公開されている。

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