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【News=速報】 モーツァルトの未発表曲発見されザルツブルクで初演奏、10代前半作曲の「ガンツ・クライネ・ナハトムジーク」(2024)

 18世紀に活躍したオーストリアの作曲家、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)が、神童と呼ばれていた10代前半に作曲したと思われる未発表の7つの小楽章から成る弦楽三重奏曲の楽譜がドイツの図書館で発見されたことが分かった。研究者らがライプチヒ市立図書館(Leipzig Municipal Libraries)の声明として、ドイツ時間2024年9月19日に発表したとAFPなど欧米のメディアが報じた。1760年代半ばから後半にかけて作曲されたとみられる。演奏時間は約12分。

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★12歳ごろとみられるモーツァルトの肖像。作曲は10歳から始めていた=gettyimages

★AFPBBNews

 オーストリアの音楽学者、ルードヴィヒ・フォン・ケッヘル(Ludwig von Kochel)が1862年に出版したモーツァルトが作曲した楽曲の目録「モーツァルトの全音楽作品の時系列主題別目録 ("Chronologisch-thematisches Verzeichnis samtlicher Tonwerke Wolfgang Amade Mozarts"、略称はケッヘル目録)」は、出版時点で確定していた作曲年月の時系列で番号が付けられており、この番号が「ケッヘル番号」として現在も活用されている。
 しかし、その後の研究で新しい作品が発見されたり異論が出るなど疑義が生じることがあるため、定期的にその時々の研究者が改訂作業を行っており、現時点での最新版は第8版。今回の未発表曲は研究者らがケッヘル目録の最新版を編纂していた際に発見されたという。
 新目録には「ガンツ・クライネ・ナハトムジーク(Ganz kleine Nachtmusik、とても小さな夜の曲)」として記載されたという。
 発見された楽譜はモーツァルトの自筆ではなく、1780年ごろに書かれた写しだと考えられている。

 19日にオーストリア・ザルツブルク(Salzburg)で行われた新しいケッヘル目録の発表会で演奏され、初めてお披露目された。
 21日にはドイツのライプチヒ・オペラ(Leipzig Opera)で初演される予定だという。

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