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アクセラレータープログラムの裏側を紹介!comealさんに聞いてみた!
セブン銀行では、お客さまの「あったらいいな」を超え、ATMや金融の既成概念を超えたサービスを創出するため、様々な企業様と協業するアクセラレータープログラム(以下アクセラ)を実施しています。
今回、第7回目の採択企業様が決定!各社の代表とサポート社員に参加してもらい、アクセラの裏側を教えてもらいました!
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株式会社comeal
「最高の瞬間をもっと自由に」をビジョンにリアルとデジタルをクロスさせ、新しい価値の創造する企業。NFTとリアルをつなぐプラットフォームの提供や、旅行×ITや飲食店×Web3.0などで会員権のNFT化を行うなど、新しい価値作りを行っています
アクセラを知ったきっかけ
comeal 石田さん(以下石田さん):セブン銀行さん自体は普段からATMを利用していたので知っていましたが、アクセラレータープログラムは弊社の株主であるmintさんを通じて知りました。「セブン銀行さんがWEB3.0領域に興味を持っているからどうかな?」と声をかけられたのがはじまりです。
セブン銀行 金子(以下、金子):当社の出資先でもあるベンチャーキャピタルのmintさんですね!2023年7月に行った「NFT募金キャンペーン」などからわかるように、セブン銀行でもWEB×リアルは非常に関心度が高いテーマでしたので、お声がけいただきありがたかったです。
ーお話しを聞いたときどう思われました?
石田さん:まず金融業をメインにしている点は魅力的でした。FinTech参入企業も増えていますが、スタートアップである私たちだけではなかなか障壁が高い業界だったので。
また銀行の中でも大手とは違った構造で運営されているのも面白いと感じました。収益構造や支店の考え方もまるで違う。全国に22,000店を超えるコンビニが支店の代わりとなるタッチポイントというのも、活かし方があると思いましたね。
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サポーターがcomealを希望した理由
ー今回、セブン銀行側のサポーターは手上げでサポートしたい企業が選べたと聞いています。どこに惹かれたのか教えてください。
金子:今回50件超の応募があったのですが、comealさんの企画はとにかく群を抜いてキャッチーで、目を惹きました。comealさんが掲げている「リアル×デジタル」というビジョンは、リアルな存在であるATMをプラットフォーム化していこう、と考えている我々と面白いシナジーが生まれるのでは、と感じました。
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お互いの印象は?
ーなるほど、金子側は一目惚れだった感じですね!お互い初めてお会いした印象はどうでしたか?
石田さん:初めての印象・・・、正直最初にお会いしたときの印象は覚えていないですね笑 ちょうど出張などと重なってしまって、打ち合わせのタイミングがなかなか合わず。なのでけっこう期日が迫った段階でお会いしたので、正直バタバタしていて「どうしよう、案を固めなきゃ」が最優先だったのでそれしか覚えてないです笑
金子:確かに1週間くらい連絡が取れなかった時もあって、どきどきしてました笑
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石田さん:いや、本当すみませんでした笑
金子さんのイメージは「傾聴力が高い方」ですね。コミュニケーションを取っていて、何に対してもNOを言わない。まず聞く、そこから案を重ねたり、社内調整を行ってくれたり。偏見ではありますが、大手企業や金融関連だとやはりリスクを重視する考えが強いかな、と思っていたのでまずは受け入れる、という姿勢がギャップもあり印象的でした。
金子:ありがとうございます!「できない」から始めない、Yes,andで考える、というのはセブン銀行の社内でもよく耳にする言葉なので嬉しいです。
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石田さん:最終選考でセブン銀行社長や役員の方にもお会いしたのですが、みなさん良い意味で「ラフ」でしたね。否定から入らずに、皆さん前向きに、本気で新しいコンテンツを作りたい、という想いがあるんだな、と感じました。
金子:石田さんの印象は「頭の回転と行動量がもの凄い方」ですね。今まで何回かアクセラのサポーターをやってきたのですが、一番安定感がありました。企画内容はもちろんですが、企画を具体化するための、裏取りの動きなどが非常にスピーディー且つ、理にかなっていると感じました。
忘れられない出来事は?
ー時間も限られていた中での企画立てとのことでしたが、印象に残っている、忘れられない出来事はありますか?
石田さん:元々考えていた企画ではなく、ゼロベースで考えたので全般的になかなか大変だった印象ですね。企画の方向性を決めて、裏付けのためのデータを調べて、その世界の知識をインプットして。
今回の企画は推し活が関係するので、SNSなどで推し活のコミュニティに参加して、どんなことを考えているのか、どんな行動をしているのか、20~30人くらいの方に色々話を聞きました。企画してプレゼンするためにはやはりその世界のことを知っていないと良いサービスは生み出せないですからね。
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金子:本当に石田さんの予定はみっちり詰まっている中で、どこでそんな時間があったのか、と思いました。毎回相談していた以上のアウトプットが出てくる事に驚きました。
この行動量を見ているからこそ、自分がプレゼンで失敗するわけにはいかないな、と。特に今回はWEB3.0関連の対抗馬も多かったんです。もう負けるわけにはいかないですよね、他の企画にも、石田さんにも笑
めちゃくちゃプレッシャーでしたけど、いかに審査員に「一番すごいぞ、一番夢があるぞ!」を共感させられるか、他の案件との違いをプレゼン時間内に伝えられるかが私自身のミッションでしたし、その思いが一番印象に残っています。
今後の意気込みをどうぞ!
ーお互いの良さがうまくはまって、採択を勝ち取られたんですね!では最後に意気込みをお願いします。
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石田さん:オープンイノベーションは足し算ではなく、掛け算だと考えています。組織がもっている力や知見を足し合うだけでなく、担当者の属人的なアイデアや想いも含めて掛け算していく必要があります。そうでないとただ組織と組織がもつ強みを繋げただけの、大本の事業の延長戦になってしまいますからね。
今回は金子さんとそんな企画を生み出せると思っています。ユーザーを楽しませる、ユーザーに新しい価値体験を作っていく、という想いを忘れずにリリースまで進めていきたいと思います。
金子:今回の企画はとにかくリリースのスピードが重要だと思っています。そのためにいかに開発を軽く、ただしユーザーに楽しんでもらえるようなUX(ユーザーエクスペリエンス)のこだわりを実現させるのか、このバランスが超えなきゃいけない壁ですね。
アクセラでの役割名は「サポーター」でしたが、サポートではなく、チームとして、パートナーとして今回の企画を成功させたいです。お客さまにとっては新しい体験を、comealさんには新しい収益を、セブン銀行には新しい事業の柱を作れるようにがんばります!
アクセラの裏側を少しだけお届けしましたが、いかがでしたか?セブン銀行のアクセラ、そしてサポート社員の様子が少しでも伝われば嬉しいです!