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回復期、便秘に悩む

回復期病院に転院してまず一番の難関は
便秘だった。
回復期病院に転院して4日ほど
急性期の頃に排便コントロールがしっかりできていなかった私は
すでに10日ほど排便できていない状態だった。

ある日お腹の張りに我慢できず
何度もトイレにチャレンジするためにナースコールをするが
だからといって出ることはなかった。
このままじゃダメだと思って困り果て
看護師さんに、座薬くださいと言った。
看護師さんに強い口調で
「どのくらい出ていないの?」って叱られた
1「10日くらいでていないかもしれません」と答えた
「なんで急性期病院で排便コントロールちゃんとでていないの?」看護師さんに強い口調で叱られた。
即看護師から、主治医に報告された。
数時間後主治医が病室にやってきて
「とりあえず今ある分出し切りましょう」ということで座薬を処方していただいた。
その日、座薬をすることによってこれまでの分はなんとか排泄された。

だが、座薬の力で排泄はされるが結局数日またでなくなり、お腹が張るの繰り返しだった。
便秘をする原因についてはいくつか思い当たることがあった。

入院している部屋はトイレ付きの4人部屋だった。
脳卒中の関係なのかみんな何かしら排便に難がある人ばかりだった。
その中で一番入院歴が長い年上のおばーちゃんが、いつもトイレの中からナースコールをして排泄を手伝ってもらっているような状態だった。
一番年下で入院歴が浅い私は、トイレをするのもとても気を使った。
とりあえず、みんながトイレを済ませてからトイレが空いているのを見計らってナースコールをするといった具合だった。
ナースコールをしても看護師さんはなかなかすぐには来てくれない。
そこから、ベッドから車椅子への移動、トイレに入ってから、車いすから便座への移動
そして履物をおろして便座に座るところを見て貰って初めて用を足せるのだ。
用を足したら、中からナースコールをしなければならない。
待たせてはいけないと思う焦りがなおさら出るものが出なくなる。
何度か下剤服用を提案されたが、こんな状態で間に合わずに失敗するのではないかという恐怖もあり、下剤の服用を拒否し続けたが、夕飯にこっそり1錠センノサイドらしきものが用意されていることはあったが、あまり効果はなかった。
片麻痺により腸の働きが悪いということも大きな要因のひとつだろうとのことだった。

結果また数日排便されていないことに気づきお腹が張って便意があるのに出ずに何度もナースコールをしてしまい
ため息をつく看護師さんを見てとても申し訳ない気持ちになり、泣きながら迷惑かけてごめんなさいと謝罪したこともあった。
毎晩お見舞いにきてくれる両親にも、「こんな病院早く退院したい」と泣きついたこともあった。
この頃毎日リハビリをするたびに体が少しずつ動くようになってきている私を見て両親はとても喜んでいたのに私のこの発言はとてもショックだったらしい。
便意があるときはなぜかおしっこも出にくくなる。
この時は何もわからなかったが、おそらく注意障害の影響で注意の配分がうまくいかなかったのだろうと今にして思う。
そのおしっこが出にくくなることを看護師さんに告げると
その日の夕食にセンノサイド2錠ぶちこまれた。
そしたら翌日の朝からとんでもない下痢に苛まれた。
どうにもならなくて頻繁にナースコールをしたら、看護師さんに「もしかしてお腹ゆるい?」と聞かれた
薬の効果もあり、午前のリハビリの時間までの間になんとか便は出し尽くすことがでた。
リハビリ中にお腹痛くなりたくないという思いも私が下剤を断り続けた理由だった。
なんとか自然排便を望む私は看護師さんに病前の自分の生活に近づけようと朝青汁を飲んでいいかと夜寝る前にビオのヨーグルトを食べていいか聞いた。
看護師さんは医師に聞いてくださり了解を得られた。
ただ、エステで毎月購入していたサプリメントの服用はNGだった。
病室に薬剤師さんがやってきた。
私の排便コントロールについて考えてくださるとのことだった。
さしあたり、まずは朝晩、酸化マグネシウムでやってみようとのことだった。

OTの時間に作業療法士の先生に「何か困っていることがない?」と質問された。
「トイレの自由がないことに困っています。」と答えた
病前私は自由な人で自分の行きたいときに行ける場所でトイレをしていました。ですが今はその都度看護師さんを呼ばなくてはいけないし、使えるトイレも限られるのでこれではタイミングを逃してしまいます。と訴えた。

その私の気持ちを汲んでくれた作業療法士の先生が急遽
車椅子→ベッド→車椅子→トイレへの移動評価をしますと言ってくださり評価してくださった。
リハビリの効果もあり、この頃はほとんど看護師さんの介助なく乗り移りしており、看護師さんには見守ってもらっているだけだったのだ。
いつも通りに乗り移りを行うとOTの先生はあっさり合格を出してくださった。
「看護師さんには車椅子の乗り移りの見守りは解除の指示は出しておくよ」と告げられトイレには病棟内のトイレには自由に入れるようになった。
このリハ病院はOTさんPTさんがGOサインを出すことによりどんどん見守りがなくなり自由になれるシステムなのだとこの時に実感した。

このことがあり、リハビリ頑張って早く退院しようと決意新たにした。

その後排便コントロールはどうなったかと言うと
酸化マグネシウム朝晩1錠ではやはり便秘することがあるので
看護師さんにお願いして昼食時に1錠増やしてもらった。
1日3錠の酸化マグネシウムの服用で数日でないということはほとんどなくなった。

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