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ケアマネ紹介される

リハビリ病院に入院した当日
別室に移動して
ケアマネージャーと会った
家族も一緒だった
病院勤務のケアマネージャーだった。
ケアマネージャーから自己紹介された。
「みうさん。この度は大変でしたね。みうさんが今後リハビリを終えて自宅に戻られるにあたり、不安なことも多いかと思いますが~」みたいな始まりだった。
ケアマネさんは私と同い年だった。
ほんの少し前までなんの病気もしたことなく多少の無理も平気で過ごせていた私は目の前にいる元気はつらつな同い年のケアマネさんに、元気でいいなというようなあまり良い印象は持たなかった気がする。
そのケアマネさんは、
退院後自宅で過ごすために車椅子が入れるようにと手摺をつけたりといった改造が必要になってくると思います。ですが介護保険を申請することで金銭的な不安も解消することができます。
ということをおっしゃられて、介護保険とは?みたいな資料をいただきそれで終了した。
なんとなくもやっとしたのは覚えているが転院したてのボケた頭ではこのもやっとした原因を言葉にすることはできなかった。

この時のことを思い出すと今ならこのもやっとした原因がハッキリわかる。

私はこのとき、リハ病院へ転院したてだったのだ。
これからリハビリを頑張ってどんどん回復させてやるという前向きな気持ちで臨もうと思っていたところだ。
それなのにいきなり介護保険を使っての家の改造の必要性と金銭の説明をされたのだ。
私はこの時何も知らない無知な状態のボケ患者だったからスルーできたからよかったものの。
もし今ほどの知識があったら、きっと絶望の淵へ落とされて生きる意欲を失くしたんじゃないかと思う。
私が卑屈なのかもしれないが、これってある意味回復は諦めて先に家の改造をしちゃってできる範囲でなんとなく生きていきましょうって言われたようものなのだと感じる。
この時点からリハ病院の入院のスタートは暗雲立ち込めていたのだなって今にして思う。
リハ病院は失われた機能をできる限り取り戻して病前の生活に近づけるように頑張りましょうというところではなく、病気で失われた機能は諦めて新しく作り替えてその中で過ごしていきましょうと説得されるところなのだなってやっぱり今でもそう思ってしまう自分がいる。

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