私のグリーフケア①折り鶴
以前にも書いたと思うけど、私が、どうやってなんとかこの経験の中、生きてきたか、残しておきたいなって思って、改めて書くことにします。
産まれる2ヶ月くらい前には、お腹の子どもの心臓に、難しい手術をしなければならない疾患があるというのはわかっていたし、誕生死する1ヶ月前には、亡くなるかもしれないと言われてきた。
ある程度覚悟はできていたはずなのに、できていなかった。
実際に体験してみないとわからないことって、本当にたくさんある。
「子宮内胎児死亡」を宣告されたとき、
そうだよな。
と受け入れる自分もいたと思うけど、
え、本当にもう心臓動いてないの?
生きていないの?
もしかしたら、また動くんじゃないのかな?
これは、夢?
そういう自分もいた。
以前にも書いたが、そこから決めることが本当にたくさんあったのに、頭の中は真っ白になってしまって、ただただ、動かなくなってしまった七奈ちゃんのことを思うしかできなくなっていた。
次の日の朝から、とりあえず起きて、とりあえず何かは口にしてみたけれど、自分がこれからどうしたいのかどうしていくのか、本当に何も考えられなくなっていた。
現実に、今日に、そんなことが起きているなんて信じたくなかった。
もう一度寝たり、でも寝れなくて、ゴロゴロしたり、ネットサーフィンしたり…
でも、その情報収集の中から見つけ出した、折り鶴を折る!
それで、一つ私のそのときの生きがいができたように思う。
鶴を折って、七奈ちゃんに届けよう。
鶴を折れば、お空にのぼった七奈ちゃんの心臓の病気が治るのではないか。
そう思って、ただひたすらに、無心で鶴を折り続けた。
疲れたら少し休んで、でも、また折った。
鶴を折ることで、なんだか生きてるって感じがしてた。
千羽(最終名前にちなんで770羽)は、果てしなく遠いと思ったけれど、とにかくずっと折り続けることで、なんとか気持ちを保っていたように思う。
鶴が完成してしまったとき、逆に、あれ、私、次どうしよう…の状態になってしまったが、そのときが出産のときだったので、何とか気持ちを保てた。