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予知夢3

それから数日後。

Kちゃんは学校に来ない日が続いた。
携帯に連絡しても返事はない。
心配で不安でどうしようかと考えていた時、携帯が鳴った。それはKちゃんのお母さんからの電話だった。

まず、連絡が出来なくてごめんなさいね、と謝られ次に言葉に私の心臓はギュウと苦しくなった。

『実はね…交通事故に遭って……』

あまりの衝撃に携帯を落としそうになり言葉に詰まると、続けておばさんが話を続ける。

『一時は危険な状態だったんだけど今は落ち着いていてね、意識も戻って回復しているのよ、暫くは入院するけどちゃんと退院出来るから心配しないで欲しいとあの子に連絡を頼まれてね』
『そうだったんですね、でも回復してるなら本当に良かったです!』

そうこう話しをしていると、おばさんは府に落ちないという様にある事を話し出す。
相手の加害者の言い分だ、突然声がして意識を失っていたと言うのだ。その一瞬、信号無視してたまたま横断歩道を渡っていたKちゃんに突っ込んでいたそうだ。その後すぐ意識を取り戻したらしく慌てて救急車を呼んだらしい。

おばさんは、そんな都合よく一瞬だけ意識を失うなんてあり得ないと怒りを露わにしていた。

私はそれを聞いて恐怖で上手く話せなくなっていた。

私がどんなにKちゃんの運命を変えようともまた違う形でその悲劇は襲って来るのだと、運命は変えられないと言う事。
人の運命を変えると、今回はたまたま命に別状は無かったが死んでしまっていたかも知れないのだ……。

そう思うと恐怖でしかなかった。
あれから正夢は見ていない。

もう二度と見ないでいれたらと願うばかりだ。

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