8番目の星-後6-
『……………という体験をしたんです』
『だから……ヤンキーになったんですね……』
『違うわ!!』
何故かウィズはメモを取る。
何なんだこいつは!
そして辺りを見回す、無機質な空間で飾りもなければ植物もない冷たい金属の机と椅子があるだけの部屋。なんだか温かみもなく冷たい機械の中の様だ。
『それからあなたや他の方はご無事なんですか?』
『あぁ、今の所は、な』
ウィズが何やら真剣にメモを激しく取り出す。
『もしかして、あの有名な全身白くて三角座りしている男の子にあったんですか?!ひぃ〜』
『それ呪怨だから!!』
彼はなかなか面白いヤンキーですね。ヤンキーは皆こうなんでしょうかね。
それにしても興味深いお話でした、地球では死んでからも念や思いが残るとされているそうですね。
私達には死という概念は無く停止するという考え方なんで停止したら何も残りません、だからこうやって色んな話を聞き情報として残そうとしているのです。
『なぁ、ここって……』
『言わせませんよ♪』
すかさず肩に手を置きいつもの様に記憶操作する。
『ありがとうございました、無事帰ってくださいね』
ふらふらと立ち上がり帰って行く彼を見送る。その後ろ姿には無数の手が絡み付いているが私にはどうする事も出来ない。
きっと、今の所は、大丈夫でしょう♪あはっ♪
さて、お次はどんな話が聞けるのか楽しみです。
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