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小さき人

これは私が体験したとても不思議な出来事です。

ある夜の事、この日は塾の宿題が溜まっていて集中して勉強していたんです。フと何か小さな声が聞こえてくるのです。

私の部屋にはテレビはありません。
コンポがあるのでラジオでも消し忘れたのかな?とコンポの前に行き電源が切れているのを確認する。

気のせいかな??
それか隣がリビングになっているので家族の話し声やテレビでも見ているのだろうと、さほど気にもせずまた机に向い大量の宿題と格闘し始める。

『△※△□○¢¢』

今度はハッキリと聞こえた、ただ何と言っているかは理解出来なかったが割と近くで聞こえた。

『なに??』

一旦立ち上がり扉を開けてリビングに声を掛ける。

…………。

誰もいない。

テレビもついていないのでリビングは静まり返っている。
誰もいないことに少し怖くなってくる。

やだなぁ。

少し怖くなってしまった気持ちを振り払う様に体を震わせもう一度椅子に座り直しノートに手を掛けたその時。

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