12月24日
ー明香ー
私は1人部屋の中で毛布に包まってベットに座っている。
どうしよう…。
さっきからそればかり浮かんでは消えていく。
体調が悪くて仕事を休んでしまった、念の為に病院で診察を受けその結果に私は戸惑っていた。
家に帰ってから私の頭の中は嫌な事しか浮かんでこない。
彼は何て言うのだろうか??
怖い……。
私には、困った顔した彼の姿しか浮かばず思わず涙ぐむ。
これで別れるのは決定的になるかもしれない。
そう想像しただけでまた、涙が溢れ止められずにいた。
どうしたらいいの……。
一層の事、自分から別れを告げようと一度は思い立ち携帯を握り締めたまま今に至る。
外は雪がチラつきイルミネーションの光に反射してキラキラと輝いている、本当ならやっと彼に会えるとても素敵な日になるはずだったクリスマス。
今の私には人生で一番辛い日になりそうだ。
シャン シャン シャン♪
???
鈴の音がする。
ふと音がした様な気がしてカーテンを開けて窓の外を覗いてみる、何も無いし音もしない……。
気のせいだろう。
ずっしりと重たい気分と体を引きずりながら、私はベッドに戻り泣き疲れたのかそのまま寝てしまった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?