MACD ダイバージェンスを用いた売買方法
アレキサンダー・エルダー博士が提唱したMACDのヒストグラムを使って売買する方法を紹介します。
強気のダイバージェンス
A:価格が下がってヒストグラムも下がる
B:価格が上昇してヒストグラムがゼロの線(中心線)より上に行く
C:価格はAの時より下がるがヒストグラムはAより下がらない
これがトレンド転換する上昇シグナル「強気のダイバージェンス」となります。
大事なことはB。1回ゼロの線(中心線)より上に行くということ。
もしゼロの線を超えなければ、ダイバージェンスとはみなされません。
いつ買うか
Cの時、MACDヒストグラムが2回目の底から1ティック上げたときが買いシグナルになります。(チャート図の緑点線矢印↑)このとき、ゼロの線を上抜く必要はありません。
いつ売るか
損切り:前日最安値など
利確:①ヒストグラムが前日より下がったら
②MACDとシグナルラインがDC(デッドクロス)したら
③そのほか、自分のお好みで
弱気のダイバージェンス
X:価格が上がってヒストグラムも上がる
Y:価格が下降してヒストグラムがゼロの線(中心線)より下に行く
Z:価格はXの時より上がるがヒストグラムはXより上がらない
これがトレンド転換する下降シグナル「弱気のダイバージェンス」となります。
「強気のダイバージェンス」の逆と考えてもらって大丈夫です。
いつショートを仕掛けるか
Zの時、高値から1ティック下げれば弱気のダイバージェンスが完成し、買い(売り)シグナルになります。(チャート図の赤点線矢印↑)このとき、ゼロの線を下抜く必要はありません。
いつ手仕舞うか
損切り:天井から下落するときは(底から上昇する時より)ボラが激しいので小さく設定すると損切りラインに引っかかってしまう場合があります。通常の損切りラインより少し大きめに設定するか何回かに分けて仕込む方法が良いです。
利確:①ヒストグラムが前日より下がったら
②MACDとシグナルラインがGC(ゴールデンクロス)したら
③そのほか、自分のお好みで
最近のチャートで実際のパターンを見てみよう
それでは実際のチャートで見てみましょう。
その1(GOLD)
A:価格が下がってヒストグラムも下がる
B:価格が上昇してヒストグラムがゼロの線(中心線)より上に行く
C:価格はAの時より下がるがヒストグラムはAより下がらない
強気のダイバージェンス成立。Cの黄色ラインが「MACDヒストグラムが2回目の底から1ティック上げたとき」となり、買いポイントとなります。
この場合の利確ポイントは
「①ヒストグラムが前日より下がったら」の場合はDです
「②MACDとシグナルラインがDC(デッドクロス)したら」の場合はEですがまだデッドクロスしていないのでホールド継続中となります。
この場合はまだ分かりませんが①の利確ポイントの方が利益ありそうですね
その2($PACB)
A:価格が下がってヒストグラムも下がる
B:価格が上昇してヒストグラムがゼロの線(中心線)より上に行く
C:価格はAの時より下がるがヒストグラムはAより下がらない
強気のダイバージェンス成立。Cの黄色ラインが「MACDヒストグラムが2回目の底から1ティック上げたとき」となり、買いポイントとなります。
この場合の利確ポイントは
「①ヒストグラムが前日より下がったら」の場合はDです
「②MACDとシグナルラインがDC(デッドクロス)したら」の場合はEですがまだデッドクロスしていないのでホールド継続中となります。
この場合はまだ分かりませんが②の利確ポイントの方が利益ありそうですね。
その3($CSCO) 利確後さらに上昇パターン
3つ目です。繰り返して同様に見ていきましょう。
何回も見ていくことで身に付いていきます。
A:価格が下がってヒストグラムも下がる
B:価格が上昇してヒストグラムがゼロの線(中心線)より上に行く
C:価格はAの時より下がるがヒストグラムはAより下がらない
強気のダイバージェンス成立。Cの黄色ラインが「MACDヒストグラムが2回目の底から1ティック上げたとき」となり、買いポイントとなります。
この場合の利確ポイントは
「①ヒストグラムが前日より下がったら」の場合はDです
「②MACDとシグナルラインがDC(デッドクロス)したら」の場合はEです。
このケースはEの利確ポイントの後に決算があり再度大きく上昇しています。
価格だけ見ると「売らない方が良かった」と思うかもしれませんが、決算を跨いでホールドするかはケースによると思います。出来高は減少しています。どうなるか注目ですね。
その4($CEIX) 思うように上がらないパターン
だいぶ分かってきたのではないでしょうか?
これも同様に見ていきます。
A:価格が下がってヒストグラムも下がる
B:価格が上昇してヒストグラムがゼロの線(中心線)より上に行く
C:価格はAの時より下がるがヒストグラムはAより下がらない
強気のダイバージェンス成立。Cの黄色ラインが「MACDヒストグラムが2回目の底から1ティック上げたとき」となり、買いポイントとなります。
この後、思うように価格は上昇せず58ドル付近のサポートラインを試しているような値動きをしていますね。
この場合の利確ポイント
「①ヒストグラムが前日より下がったら」だと利益がありません。
「②MACDとシグナルラインがDC(デッドクロス)したら」はまだ。
最新の値動きは
・出来高上昇
・MACD GC(ゴールデンクロス)
・トレンドライン(青)に反応して長い上ヒゲのローソク足
利確ポイントは様々なことを考慮して、ある程度経験が必要になってきますね。
「③そのほか、自分のお好みで」のパターンになるかもしれません。
より信頼性も高めるために
アレキサンダー・エルダー博士が提唱したこの手法はざっくり説明するとこんな感じです。
より信頼性を高めるためには違う時間足や複数の指標を利用することを話されています
詳しくはアレキサンダー・エルダー博士が書いた本を参考にすると良いので、興味ある方は読んでみてはいかがでしょうか。
アレキサンダー・エルダー作品
今回紹介した手法をより深く知ることが出来るはずです。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後の投資に、少しでもお役に立てたら嬉しく思います。
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