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死刑を無くそうか?

凶悪犯罪者は刑務所なんかに入ってないで世界各地の地雷を掘りに行けばいいと思います。

一方的に他人の人権を奪ったんですから、自分の人権だって奪われてトントンなんじゃないんですかね?

今までは『死刑』=『極刑』と思っていたんですが、『無罪』若しくは『懲役刑』となる方が実は地獄の一丁目なんじゃないか?とさえ最近は思うようになりました。

こんな日本でも残酷な事件は数多あって『光市母子殺害事件』もそうですけど、『酒鬼薔薇事件』も多くの人の記憶に残ってると思います。

淳くんを無残に殺害した彼は、法で裁かれ、死刑を免れて、刑務所に服役しながら更正と自立を目指します。

公平か不公平かと言えば、とんでもなく不公平だと思います。

ただ、これは彼が日本の裁判制度によって勝ち取った唯一の権利ですから、神様でもない限り彼の服役とその後の社会復帰を妨げることは出来ません。

ふと思うんです。もし社会復帰して、彼はどうなるでしょうかね?人生の続きをゆっくりと過ごせたりするものなんでしょうか?

昭和から平成、そして令和、彼が服役している間、日本の社会は見事に変容しています。

新聞やテレビマスコミ記者か雑誌記者、編集者、もしかしたら探偵なんかが接触するぐらいだった昔と違って、今では名前も所在も知らない正義を名乗る誰かがスマホ片手にどこまでも追いかけてきます。

犯罪を犯した者にとって、特に凶悪犯罪者にとっては、刑務所には確実にあったハズの『安息の日』など、もう無いんじゃないでしょうか?

人生の最も多感な時期を更正施設で社会と断絶された状況で送った彼は、これから、運が良ければ人知れず天命を全うすることになる。

しかし『出所した』という情報は一気に駆け巡ります。同時に彼のその後を知りたい人が押し寄せる。

安倍元首相を狙った山上容疑者ですら映画化だそうですから、それだけ事件がセンセーショナルだったってことだとは思いますけども、いつだって何でも商売にして儲けたろうと思ってる人はあっちにもこっちにもいますからね?

『もし凶悪犯が人知れず近所に越してきてたら…と考えると不安で夜も眠れない』って思う人は多いと思います。

なので『その情報』は高く売れるでしょうね?

間違いなく彼はいつも誰かに追跡され、その情報の逐一を誰かに意図的に漏らされ、居場所並びに行動の逐一がSNSで広がるでしょう。

常に監視されているワケですから精神も不安定になるでしょう。

SNSでは誹謗、中傷、罵倒が畳みかけられ、もう仏門に入る以外に平安は訪れることは無いんじゃないでしょうか?

そんな緊迫した毎日で、彼は『普通の生活』を他の日本人と同じように約束されている。刑期の間、刑務所で更生プログラムを受け、社会の一員として立派に努めることが出来ると判断されたのですから。

家には包丁やナイフだってあるし、ゴルフクラブや金属バット、灯油やガソリンだって普通に買える。

『彼は更正しています。』そうですね、刑務所内での訓練や生活によって見事に更生はしたでしょう。

だからって『安全だ』とは誰も一言も言っていませんからね?

刑期を決めるのは裁判官で、その刑期の中で更生プログラムが施され、自分の犯した罪を反省し、社会で挽回を期すつもりで出所する。

意気揚々と社会で誰かの為に生きようと思って日々努力を重ねるでしょう。しかし、なぜか周りの様子がだんだんと変わっていく。不信感に苛まれるでしょうね?

自ずと追い詰められていくでしょう。身元引受人さえも疑ってしまうかもしれない。

死刑の求刑を覆した弁護士、彼の更正プログラムを作った専門家と呼ばれる誰か、彼の社会復帰を認めた裁判官、あの痛ましい事件以後に彼に関わった人間は、誰一人として彼のその後の人生において生ずる責任を負いません。

それでも『死刑』が無くなればいいとは確かに思います。ただし、それには条件がある。

『死刑に値する犯罪が起きないこと』です。

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