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Ma・MK
誰にというワケでは無いんですが、よく言われたのは『指板を見るな、前を見ろ!』ってことですね。
だって、どこ押さえててどうなってるのか知りたいじゃない?見るよ普通に、今でもね?
コピーバンドのテーマは『いかにオリジナルに近付くか』でしょう。
心の底からリスペクトがあって、音色だったり弾き方だったりタイム感、佇まいやらファッション、さらには『誰もが感じ得ない息遣い』までもコピーしたいという衝動に駆られ、ギターはもちろん、機材やシールド、弦やピックに至るまで、知り得るすべての情報を取得し可能な限り同じものを使いたいと思う。
いやぁ、まさに変態の域ですね。
そこまでの変態性を維持することが出来なかった上に、『なんぼやってもオリジナルは越えられない事』を悟るのはギターのいろはを会得するよりも早かったんで、沢山のバンドやギタリスト、世界のミュージシャンのコピーをして『その旨味成分を吸収する』ことがほとんど出来ませんでした。
『今からでも遅くは無いぞ?』
もうある程度の形が出来上がっちゃったんで、吸収しようにも弾くよ、撥水効果の高い窓みたいに。
しかも『学ぶ』ことはほとんど回避してきましたんで、五線譜なんか読めませんし、音楽理論って言われてもよくわかりません。
スケールだってペンタトニックくらいしか知りませんし、『ツーファイブって、内山田洋?』レベルです。
なので頼りは自分の耳だけなんですが、その耳だってその日の調子次第だしね?
なので周りの音をよく聴くことも兼ねてステージでは目をつぶってることが多いです。指板は見てないんでこれで勘弁してください☆
頭の中に浮かんでる指板の上を動く自分の指のイメージの通りに指板をなぞる。その図柄の通りにコードを弾く。その指の形の通りにそれらの音を出してるだけですね。
これも偏に『前を見ずに指ばっか見てた』その成果です☆
ところが元来の天邪鬼が炸裂して、イメージの中で動く方向と違う方向に指を動かしてみたりしたくなる。そんで事故る。でも何回かに一回は『新しい発見』に繋がることもある。
いや、もちろんこんなものは先人がとっくの昔にやってることだとは思いますけど、『大発見ちゃうか?』って思えることがまた次のステージに立つ意欲とか自信に繋がってるのは間違いない。
あらためまして『指板ばっかり見てないで前を見ることが大切である。』ってことに間違いはない。
併せて『五線譜が読めた方が正しいし楽だ。』ということに違いない。
そして『音楽の知識があった方が豊かである。』ことは否定しようがない。
でも『そうじゃなくてもギターは弾ける☆』のも間違いない。
沢山の知識が無くても、技術が劣っていても、自分のイメージを膨らませることが出来れば、もしかしたら誰にも真似できない音楽が作れるかも知れない。
『こうじゃないとダメ!』って言われてギターを弾くことどころか音楽をやることを諦めちゃった人たちには本当に申し訳ないんですけど、『こうであるべきだ』とか『こうじゃないといけない』とか、大事なのは確かよ。
でも『こうしてみようかな?』を『それは理に適ってない』と一刀両断にしないことの方が音楽が豊かになっていくかも知れないからね?
『いやぁ、たぶん違うと思うよ?でもやってみ?』って大人が増えていけば初手で諦める人も少なくなるんじゃないかな?
最初に『指が短いから無理や』って言う人には勧めない。
指の長さなんかあんまし関係ないと思うけど、『ムリ!』って人に『やれ!』って言えんもんね?仕事じゃないんだし。
好きかどうかだけよ。結局はね?そんで楽しければなおよろしい。
自由にやればいいと思うけどね?『絶対に間違ってはいけない』とか『必ず成功しなくてはならない』ってもんじゃないからね?
『音』『楽』なんだから。