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自伝⑩


私の人生の中で、私を一番愛してくれていた人が祖父だ。
祖父は弟より私を可愛がっていた。
これは断言できる。

祖父は大きな病院のお偉いさんだった。
祖母はそこの大きな病院の看護師さんだった。

私が小学校中学年辺りまで祖父は現役で仕事をしていた。
それでも、毎週のように遊園地へ連れて行ってくれたり大型休みは親戚との旅行に私を連れて行ってくれたりした。
蝶よ花よと、私を大事に可愛がってくれた。

好きなものを好きなだけ食べなさい。子どもなんだから遠慮はしちゃいけません。欲しいものは欲しいと言いなさい。やりたいことがあればやりたいと言いなさい。
じいじには我慢しないで言ってみなさい。

これが祖父の口癖でした。
祖父はそこそこのご家庭のお坊ちゃんだったので、とても気品があり行動や言葉遣いに厳しいところもあった。
だが、大人になり思う。
厳しく教えられていたからこそ身についたし良かったなと。

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