午前二時

眠りだけが安らぎだとしても
落ちるのが怖い午前零時
うんざりしたパターンと
同じ顔した人たちの群れ

ペシミスト気取ったって
苦しくなれば息を吸う
ヒロイズムに浸ったって
渇けば水を求め叫ぶ

君を心底軽蔑していたというのに
「興覚めた一変が、窒息するくらいにおそろしく」
僕は笑い
僕は喋った

全ては覆い隠すためのもの
僕は正直者のふりをしながら
真実を使い分けているだけ
湧き出る憎悪の奥でうごめく
自我の痛みから目を逸らすため

ここにいるのは孤独だったから
しかし君の前では余計孤独になる
人といると汚れた気持ちになっていくね
掃除の得意な人はいないのかい

午前二時僕はやはり
明日を望まぬ羊の一頭に成り下がる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?