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すみっ○ぐらし

私のHNの由来は、すみっ○ぐらしからだ。
たまたまその時ハマっていた、というだけで、安直に決めて、
特に変える理由もないので、そのまま使っている。

ちょっと思いついたのだが、
すみっ○ぐらしに出てくるキャラクターは、
なかなかいい具合に世相を反映しているのではないだろうか。

そもそも、コンセプト自体が、
日本の閉鎖的で排他的で同調圧力マシマシの社会で傷ついた、
私達の心を象徴している。
「もう嫌だ、疲れた、すみっ○でじっとしていたい」
てなもんである。
彼等はかわいい引きこもりなのだ。

そして、個性あふれるキャラクターたち。
一人ずつみていこう。

・とんかつ
脂身オンリーのとんかつの衣部分。
「美味しいところだけいただいて、不要な部分は廃棄」
という人間のエゴを反映している。
フードロス、食品廃棄率、余分なカロリー、ダイエット信仰…
などが背景にある。

・たぴおか
食べ物系のキャラクターは似てくるが、
こちらは一時期大ブームだった、というところがとんかつとは違う。
底に残って飲んでもらえない、というのは、
ブームが去った後見向きもされなくなる専門店などと重ねて感じられる。
私は、最後までしっかり飲む派だが…。
中には撮影してインスタに載せるだけで、
半分飲んで後は廃棄、みたいな人もいるのかも知れない。
食べ物を犠牲にしてまで得たいものが「イイネ」だとは、理解に苦しむが…。

・ねこ
人見知りらしいが、ねこはもともと群れないので普通にねこかなと思う。
やはりねこは好きな人が多いから入れておこう、ということだろうか。

・しろくま
脱北者しろくま。
逃げてきたのは北朝鮮か、ロシアか?
北の方の国々の邪悪な空気から逃げてきたようにも思える。

・ぺんぎん(?)
こちらは自分のアイデンティティを発見できずにいる元かっぱ。
個性を殺される社会で、目立つからと頭の皿を取ってしまい、
結果自分が何者かわからなくなる、自我喪失、という精神病理を表している?
かっぱ、という和風のコンセプトもなかなかいい。

・とかげ
珍獣は追いかけまわされる運命にある。
象牙を毟り取られた象たち、動物園のパンダ、性病のコアラ(性病はまあ人間のせいというわけでもないが)。
架空の恐竜ネッシーが元なので、なんとなくほのぼのしているが、
「珍しい」とか「かわいい」とか「金になる」とかで、
生き物を苦しめたり命を奪ったり、はたまた見世物にしようとする、
人間の愚かさを投影されたキャラクターかも知れない。

・ざっそう
出自、ステータス、見た目、鮮度でランク付けされるフラワー業界、
ひいては「人間市場」の悲しい現実を反映している。
雑草は決して薔薇扱いはされない。
雑草と薔薇、その違いは?見た目(顔)?遺伝子?
同じ草でも食べられるもの(金)はまだ優遇される。
箸にも棒にも引っかからず、農薬で除草されるだけの運命。
それでも夢(スターダム?)を信じ続ける明るい笑顔。
「薔薇扱いされたい」という夢もまた、地獄のシステム内部のものだが…。
アイドル目指して必死に努力する純粋な少女の心、みたいなものだろうか。

ざっと私が思いつくメインキャラクターをさらってみました。
私としては「脱北者しろくま」が一番好きです。
北に住んでたせいかな。

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