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#エッセイのようなもの
リバービューは東向きじゃなかった
まどろみから目を覚ますと、そこはまだ病室で、廊下の薄明かりが眩しかった。時計は5時45分を指している。少し眠れたようだ。
脚はピリピリと痛み、頭は重かった。
夢の残像を追い掛けるように言葉を探ったが、程なく消えてしまい、今日の夢はそれほどかわいくなかったから、諦めた。
前回入院したのは、おそらく震災の前後だった。インフルエンザをこじらせて脱水を起こした私を、病院を敬遠していた両親がついに救急へ連
まどろみから目を覚ますと、そこはまだ病室で、廊下の薄明かりが眩しかった。時計は5時45分を指している。少し眠れたようだ。
脚はピリピリと痛み、頭は重かった。
夢の残像を追い掛けるように言葉を探ったが、程なく消えてしまい、今日の夢はそれほどかわいくなかったから、諦めた。
前回入院したのは、おそらく震災の前後だった。インフルエンザをこじらせて脱水を起こした私を、病院を敬遠していた両親がついに救急へ連