今回は、自分が業務の中で頻繁に活用しているAIについてお話しします。
私は現在、ネットショップに機能を追加できるアプリの「アプリストア」を担当しています。
下記が日常的に行なっている業務です。
この業務がすべてのアプリに対して発生するため、とても一人では手が回りません。これらの業務のすべてにAIを活用することで、業務効率を図り、運用が可能になりました。
元々はSlackのワークフローのAIで実施していましたが、さまざまなサービスサイトの情報調査も不可欠なので、調査から依頼できる(URLを設定した情報取得のフローも組み込める)「Dify」を活用することにしました。
Difyのワークフローリスト
現在自分が使っているAIのまとめです。
自分の業務上、主に「LLM」と「WEB SCRAPER」の組み合わせがほとんどです。文章作成に関しては、さまざまなアウトプットフォーマットに合わせて作成できます。
基本的なワークフローの作り方
Difyは、いくつかのステップを伴うワークフローを作成できます。
例えば、入力 -> プロンプト -> 出力というようなイメージです。
ステップを選んで追加していくだけなので、非常にシンプルで誰でも簡単に作成できます。
ワークフローを作成
「最初から作成」メニューから、「ワークフロー」をクリックします。
開始「入力フィールド」
任意のフォームを作成することができます。
入力フィールドで入力したデータは変数で呼び出すことができます。
LLM「プロンプト」
利用するモデルを選び、SYSTEMのところにプロンプトを入力します。
「入力」で入れたデータを変数として使いたい場合は、プロンプト内で、「/」を入れると変数候補の一覧が出るので、そこから選択して入力します。
出力
出力変数で、LLMで出力される変数を選ぶと、LLMのプロンプトによって生成された文章が出力されます。
テスト・実行
「▷実行」ボタンをしてください。
普段自分が利用している中で、いくつか汎用性が高いワークフローをご紹介します。
URLから情報を取得して、文章を作成
これはかなり便利なのでおすすめです。URLを入力するだけでそこの内容を学習してもらい、それをもとに文章を作成してもらうワークフローです。
ツールの「Web Scraper」を使い、開始のところで取得したURLから情報を書き出させて、それを参考に文章を生成できます。
▼ このサイトを、小学生でもわかるようにまとめてと依頼した出力例
…まぁ小学生でもわかる..レベルかな?
まとめ感としては良さそうです。
フォーマットに沿った書き換え
1つのコンテンツでもさまざまな媒体に転載する場合があります。
その時に決まったフォーマットに文章を整えるのも、地味に骨が折れる作業です。そこでDifyを活用します。
元のコンテンツが既に公開されているものなので、URLを設定してその内容を理解してもらい、プロンプトによってフォーマットに当てはめてコンテンツをリライトしてくれるようにしました。
仕上がりが、ワードプレスの記事化だったので、htmlソースも一緒に組み込んでいます。
▼ プロンプト例
{}で囲まれた箇所は、「/」を入力して、該当する変数を選びます。
変数は事前に入力の際にインプットしたものや、Web Scraperや別のLLMで書き出した情報などを入れます。
媒体によって、htmlタグが必要になるものや、utmを設定したい場合など、前もってフォーマットに入れておくと非常に楽です。
▼ 入力例
▼ 出力例
必要なリサーチ設問を自動生成
設問も自分一人で考えるとどうしても抜け漏れなどが出るので、できるだけたくさんの設問案から、ブラッシュアップしていくのがおすすめです。
こうしたアイデアの拡散が必要な場合に、LLMは非常に有効です。
▼ プロンプト例
{}内は入力時に入れる変数になります。
▼ 入力例
▼ 出力例
質問項目はなるべくバリエーションがあった方が良いので、何回か実施するのも良いのですが、こちらのワークフローでは、1つレビューステップを追加することで、1回目の質問生成で漏れた項目をフォローするように設定しています。
人手不足の昨今、リソースで困ることは多々あると思います。
これからもAIを活用しさまざまな工夫をすることで、できる限り業務コストを削減していたいと思います!
読んだ方の何かの参考になれば嬉しいです。
この記事はGMOペパボディレクター Advent Calendar 2024 の17日目の記事です🎄次の記事もお楽しみに!
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