【ロシア革命2.0?】注目の反政府組織を特集してみた
概要
つい先日、ウクライナ軍の東部大反攻作戦が行われ、ロシア軍は大きな被害を出しました。
なぜなのか、この状況には既視感がある。
独裁者主導の戦争の大敗、独裁者に追従するだけの野党、高まる厭戦ムード、使い潰される軍人の不満。
同じような出来事があったような・・・
そう、ロシア革命です🟥
1905年の「血の日曜日事件」に端を発した第一革命、
1917年の兵士のストライキから巻き起こった第二革命、
そして、様々な勢力が主導権を奪い合った4年間の内戦を経て、ボリシェヴィキがロシアを平定しました(ざっくり)。
そんなボリシェヴィキですが、ロシア帝国ではゴリゴリのテロ組織でした。逮捕上等(古参のボリシェビキは全員前科持ち)、脱獄(流罪になり過ぎ)、女衒、強盗みたいなことができる党員ばかりで、正直ドン引きしていきます。
また、1917年の第二革命以前は、党員が1.5万人強しかおらず(ロシア帝国の1897年の国勢調査では、人口1.25億人)、かなりのマイナー勢力でした
テロ組織
今回、ロシア国内で注目株のテロ組織を紹介します❗️
まず、ロシア政府が認定するテロ組織一覧です。
ロシア政府公式の認定テロ組織一覧
やはり、イスラム系組織は世界共通のテロ組織認定を受けています。(日本はこちら)
あくまで、本記事は宗教系ではなく、ボリシェヴィキ的なヤバい可能性を含んだ組織だけを紹介しますので、イスラム系テロ組織に興味があった人ごめんない🙇♂️🙇♂️
ヒューマンライツの記録する政治犯名簿
https://memohrc.org/ru/pzk-list
⑴NS/WP
国家社会主義/ホワイトパワー
ホワイトパワー・・・
皆さん、名前から察せますよね。はい、ネオナチです。
2019年、親プーチン政権のテレビ司会者ウラジミール・ソロヴィヨフを暗殺しようとしました(事件の記事は、こちら)。
ロシアのネオナチはギャングに近い存在のようで、一切政治性のない犯罪を起こしていたりします。
⑵Artpodgotovka(大砲または芸術の準備)
アートポドゴトフカ
大砲、芸術、準備、仰々しい雰囲気は、まさにロシアならでは!
アートポドゴドフカは、統一した思想を持つ組織ではないようです。地域民主主義の達成を目標にした彼らは、全体主義国家ロシアにとって非常に危険な存在として扱われてますね。
特徴としては、逮捕者がとにかく若い!
日本の極左組織が次々と高齢化しているにも関わらず、この違いはなんなのか。
※老舗のカウンター系野党は、高齢化と支持率低下で規模を小さくしています。そこは日本と一緒。
⑶Narodnaya samooborona
人民自衛
もう、拳の絵柄からは伝統さえ感じる。
トリを飾るのは、アナルコ共産主義組織です。
ウクライナ・ベラルーシ・ロシアに展開するリバタリアンやアナーキストの自律行動(AD)から分裂し、人民自衛は結成されました。
現在、この自律行動のメンバーにはロシアの侵略行為を批判し、従軍する者もいます。
2018年、17歳の活動家がFSBオフィスに自爆テロを行いました。
2020年、14歳の男子学生3名が爆破テロの準備を行ったとして逮捕されました。
今年の9月、上記の事件やADを含めたアナーキストによるプーチン政権や戦争への過激な抗議行動の末(人民自衛だけで200回以上)、組織はロシア政府から禁止を宣言されています。
また、事実上のリーダーであるスヴャトスラフ・レチカロフ、通称スラバ・カミカゼは、拷問を受けて亡命しています。
ソ連体制を経たロシアの前衛は、共産主義ではなく、アナーキズムを選ぶ。これは、かなり興味深い事実です。人民自衛は推定400人程度の規模を有しており、自律行動に関してはもっと多いかもしれません。
まとめ
現状を踏まえて、平和にプーチン政権の幕が下りることは、考え難いでしょう。
つまり、プーチン政権が倒れた後、革命以後のロシア内戦、ソビエト崩壊後の混沌、これらと同様の結果が待ち受けており、上記の組織が勢力を拡大する可能性は無きにしも非ず。
要チェック、ロシアの政情。