風来坊

AKBの初期のころより48G全体を群像劇としてふわっと眺めています。 ドルオタではなく、ただの見物人です。 48G楽曲ファン、歌唱力No.1決定戦ファンです。

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    AKB48グループ歌唱力No.1決定戦に関連する雑感です。

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48グループ楽曲歌詞解釈・楽曲リスト

楽曲の歌詞は、受け取り手によっていかようにも解釈できますよね。 歌詞をメロディーに乗せなければなりませんから、使える言葉にも限りがありますし、全体の字数にも制限がありますから、いちいちストーリーの背景や経緯などを説明している余裕もない。 また、説明していると長くなりそうなものや抽象的な対象は、比喩で表現されることも多い。 ですから、歌詞を読み解くためには、用いられている言葉が本当に意味するところを理解することと、書かれていない部分、それこそ行間をしっかりと読んで想像力を働かせ

    • 過ぎ去りし青春の日々よ ~AKB48『青春と気づかないまま』~

      この曲は、AKB48の22ndシングル「フライングゲット」のカップリング曲で、前田敦子主演のドラマ『マジすか学園2』のエンディング・テーマにもなっている曲です。 過ぎ去りし日々への郷愁と、大人になった今だからこそわかる青春時代の尊さを歌い上げたバラードになっています。 もはや青春が過去のものとなった人たちの胸には沁みてくる曲なのではないでしょうか。 1番Aメロ 「僕の目の前にそびえる階段」というのは、大人へと成長していく過程のことを指しているのでしょう。 そこには、幾多

      • 希望を失うな! ~AKB48『夢の鐘』~

        この曲は、AKB48・チームK「RESET」公演の構成曲です。 歌詞の内容としては、同じチームKの「最終ベルが鳴る」公演の構成曲である「Stand up」と同じテイストの曲になるのではないでしょうか。 悲惨な戦禍の中にあっても、決して希望を失うことなく立ち上がろうとする。 そういった内容の曲です。 反戦歌と言っても良いのかもしれません。 48グループといえばアイドルグループであり、その楽曲には恋愛や青春、友情といったものをテーマにした曲が当然のことながら多い。 CDの表題曲

        • 重荷を背負う覚悟 ~STU48『愛の重さ』~

          この曲は、STU48の1stアルバム「懐かしい明日」のリード曲となっている曲です。 STUは、これまでセンターを務めることの多かった滝野由美子をはじめ、グループを牽引してきたメンバーたちが次々に卒業してしまったことによって、大きな転換期を迎えることになりました。 この楽曲の選抜の顔ぶれを見ても、前作シングルまでの選抜の顔ぶれとはかなり様変わりしています。 つまり、今まで先輩たちの背中を追う立場てあったメンバーが、これからは自分たちでこのグループを引っ張っていかなければならな

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        • 48グループ楽曲歌詞解釈
          69本
        • AKB48グループ歌唱力No.1決定戦
          13本

        記事

          努力の尊さ ~AKB48『光と影の日々』~

          この曲は、AKB48の45thシングル「LOVE TRIP/しあわせを分けなさい」のカップリング曲になります。 高校野球(夏の甲子園大会)の応援番組のテーマソングとして作られた曲です。 甲子園を目指す高校野球部をモチーフにしてはいますけれども、そこに限定することなく、何かひとつのことに情熱を傾けてガムシャラになっている、とりわけ若者たちへのエールの曲と言って良いのでしょう。 1番Aメロ 高校野球で言えば、「夢」は甲子園であり、そこで優勝することになるのでしょう。 ただ、

          努力の尊さ ~AKB48『光と影の日々』~

          さあ、決断の時だ! ~AKB48『最終ベルが鳴る』~

          この曲は、AKB48・チームK「最終ベルが鳴る」公演の構成曲です。 セットリストの2曲目に配されていて、公演の前半を盛り上げてくれるロック調の疾走感のある曲です。 1番Aメロ 単に字面だけ見ていると、夜中に電車に乗ろうとしているというだけのようにも受け取れますけれども、後に続くストーリーの展開がわかってくると、少々違った光景として見えてくるのではないでしょうか。 「夜更けの駅」というのが、緊張感や不安感、心細さを象徴していて、「片道切符握り」というのが、強い決意を表して

          さあ、決断の時だ! ~AKB48『最終ベルが鳴る』~

          想像力をもって他者と共感する ~HKT48『僕はやっと君を心配できる』~

          この曲は、HKT48の18thシングルの表題曲になります。 これまでのHKTの楽曲とはずいぶんと雰囲気の違う曲になっています。 HKTの楽曲は、48グループの楽曲の中でもとりわけアイドル色の強い、明るく元気な曲が多かったかと思うのですけれども、この曲はそうした曲とは異なり、やや大人びたシリアスな雰囲気が漂っています。 明るく楽しいというグループのイメージや、いかにもアイドルといった感じのかわいらしい曲が多いというのが、48グループの中におけるHKTの持ち味となっているわけです

          想像力をもって他者と共感する ~HKT48『僕はやっと君を心配できる』~

          自由への希求 ~AKB48『海を渡れ!』~

          この曲は、AKB48・チームK「逆上がり」公演の構成曲になります。 自由に大空を飛び回れる鳥たち。 何かとがんじがらめに縛り付けられて、息苦しい思いをしながら生きている我々現代人にとって、鳥は自由を象徴する憧れの存在と言って良いのかもしれません。 そんな自由の象徴としての鳥をモチーフにした歌も、赤い鳥の「翼をください」をはじめ、数多く存在していますよね。 もちろん、48グループの楽曲の中にもたくさんあります。 この曲は、そんな楽曲の中の1曲で、個人の成長と自立をテーマにした

          自由への希求 ~AKB48『海を渡れ!』~

          抑圧からの解放 ~NMB48『欲望者』~

          この曲は、NMB48の18thシングルの表題曲になります。 己の欲望を肯定し、自らの可能性を引き出そうということが歌われているのですけれども、まるで哲学者・ニーチェの思想を歌にしたような曲になっていますね。 1番Aメロ1 自分の気持ちを抑え込んで、言いたいことも言えずにガマンをしてきたけれども、いい加減そろそろ耐えきれなくなってきたということでしょうかね。 人は通常それが正しいものと認識されている社会的な規範に従うために、自己抑制したり妥協したり、あるいは諦めたりして

          抑圧からの解放 ~NMB48『欲望者』~

          移りゆく時の中で ~STU48『僕らの春夏秋冬』~

          この曲は、STU48の4thシングル「無謀な夢は覚めることがない」のカップリング曲で、24人からなる2期生のオリジナル曲になります。 1番Aメロ 美しい情景ですよね。 桜並木の一本道は結構いろいろなところにありますから、実際に歩いたことのある人も多いことでしょう。 冬の寒さから解き放たれて陽気も良くなってきたところで、満開に咲き乱れる桜を愛でながら歩いてみれば、気持ちも浮き立ってくるというもの。 そんな中で親しき人といろいろな思いを語り合っていると、話は尽きることがないで

          移りゆく時の中で ~STU48『僕らの春夏秋冬』~

          思いは誰かの心に届く ~AKB48『歌いたい』~

          この曲は、AKB48の38thシングル「希望的リフレイン」のカップリング曲になります。 AKB48名義の曲ではありますけれども、センターはSKE48の柴田阿弥が務めていて、構成メンバーも半数以上が姉妹グループのメンバーで占められています。 もっとも、表題曲の「希望的リフレイン」からして、選抜メンバーの3分の1以上が姉妹グループのメンバーで構成されているわけですからねぇ……。 このころのAKB48のシングル曲は、総選挙がらみのケースもあって、やたらと姉妹グループからの参加者が多

          思いは誰かの心に届く ~AKB48『歌いたい』~

          三村妃乃 闘いの足跡

          歌唱力No.1決定戦も、早6回目を数えることになったわけですけれども、その全ての回に参加し、ファイナリストLIVEにも第2回目以降途切れることなく連続出場しているのが、NGT48の三村妃乃です。 今度開催されるファイナリストLIVEで5回目の出場となり、最多出場を記録することになります。 そんな彼女の、この大会におけるこれまでの闘いの足跡を辿ってみたいと思います。 第1回大会(2019/1/11)・予選(敗退) 『手紙~拝啓 十五の君へ~』/アンジェラ・アキ この大会がど

          三村妃乃 闘いの足跡

          やり直せばいいじゃないか ~AKB48『すべては途中経過...』~

          この曲は、AKB48の8thアルバム「サムネイル」に収録されている曲で、武藤十夢がセンターを務めています。 ファンからもメンバーからもわりと人気が高い爽やかな曲です。 1番Aメロ 夜明けの情景描写ですね。 空が白み始めるにつれて、工事中のビルの屋上にあるクレーンがシルエットとなって浮かび上がってくる。 朝の早い時間ですから、クレーンはまだ動いていないのですけれども、これから作業が始まって動き出すのでしょう。 つまり、ここでのこの情景は、これから何かが始まろうとしているとい

          やり直せばいいじゃないか ~AKB48『すべては途中経過...』~

          己の可能性を信じろ! ~AKB48『金の羽根を持つ人よ』~

          この曲は、AKB48の42ndシングル「唇にBe My Baby」のカップリング曲で、木﨑チームBのオリジナル楽曲になります。 なにやら自己肯定感を高めてくれる小気味の良い曲です。 頭サビ 「金の羽根」というのはもちろん比喩で、すぐに思い浮かぶのは、持って生まれた「才能」ということになるのでしょう。 けれども、この曲の歌詞では、「才能」と捉えてしまうよりも、内に秘めている「可能性」と捉えたほうが、よりしっくりくるような気がします。 ただ単に「才能」と言ってしまうと、すでに

          己の可能性を信じろ! ~AKB48『金の羽根を持つ人よ』~

          恋の儚さ ~NGT48『一瞬の花火』~

          NGT48の10thシングルの表題曲となりますこの曲は、11人選抜のトリプルセンターという珍しい形態をとっています。 もともと48グループでは何かにつけて16人構成というのが基本で、シングル表題曲の選抜においても原則的にはそうなっていますよね。 シングル表題曲の選抜で16人より大人数というのはときどきありますけれども、16人未満となると、グループ全体ではこれまでに9例しかなく、レアケースといって良いのかもしれません。 前作のシングル表題曲では、中井りかの卒業シングルということ

          恋の儚さ ~NGT48『一瞬の花火』~

          人生の岐路において ~AKB48『散ればいいのに…』~

          AKBには桜ソングと称される「桜の季節」に関連する楽曲が何曲もあります。 主に卒業や別れや旅立ちなどをテーマとした楽曲になります。 AKBの公式からは「AKB48桜ソングプレイリスト」として10数曲の桜ソングがラインアップされたものが公開されているのですけれども、その中には「桜の花びらたち」や「10年桜」といったようなAKBファンなら誰もが知っているような、あるいはAKBファンならずとも聴いたことのあるような曲が何曲も含まれています。 もちろんこのプレイリストに含まれていない

          人生の岐路において ~AKB48『散ればいいのに…』~