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とある大学生の日 in May


2024-05.12

猫とガーベラ

一人暮らしの母の日

晴天、青空。
日が当たっているはずなのに、それほど暑くなく、心地のいい風が吹いています。
兵庫県豊岡市は雨の多い地域です。
カラッとした晴れの日は少なく、晴れていても空には大体薄く白い雲がかかっています。空は近いけれど、なんだか秋晴れのよう。

天気とは裏腹に、最近の私はどこか深いところに沈んでいきます。

「日常生活を大切にする。」

今を生きていくことに、精一杯な私が建てた今年の目標は、どこか少しひとりよがりです。
誰かと寄りすがって生きていくことに、小さじいっぱいくらいの憧憬があることは否定できませんが、私は今やっと一人で立とうとしているのだと実感しました。
大学生活は自立ではなく、半分の自立と半分の支えがあって成り立っていて、私はようやく20になるこの年で気がつきました。

母の日には、「ありがとう」と母にLINEを一つ。

ただ気恥ずかしいので、伝えるだけでは飽き足らず私は3つ余計にスタンプを送って画面が騒がしくなりました。

今は、それでいいかしら。
甘えさせてね。

感謝の気持ちと、もう少し、成人式を迎える次の1月まではもう少しだけ、大人になろうとしなくていいかしら。

2024-05.11

ima caffe

大学生になって1年が過ぎたある日

大学生活2回生を迎えた私たち3期生。

大学生活2年目、一人暮らし1年目。
寮を出て、何人もの同居人と共に一人とは言い難いけれど、一つ大学の庇護のゆりかごから抜け出しました。

大学に入ったばかりでは想像がつかないほど、私の日常は目まぐるしく移ろい、舞台に関わって生きていけることへの安心感と幸せを抱えながら、生まれてくる様々な悩みから逃れたり解決したりしようと必死に生きている私がいます。

1年目、一回生の頃。

舞台が好きだというだけで、兵庫県豊岡市にある芸術文化観光専門職大学を選択しました。それは、私にとって人生の大きなポイントだったと言えるでしょう。
地元広島は、私にとってはどこか息苦しいところでした。
離れた今だからこそ、私はその素敵さや美しさに気がつけるのだけれど、中にいればいるほど圧迫感を感じずにはいられなかったのです。

だから一度、県外へ出たかった。
演劇を、舞台を続けたかった。

元は声優になりたくて始めた演劇でしたが、今ではその選択が正しかったと過去の自分を褒め称えたいです。
舞台とは、総合芸術などとよく言われますが、そこまで難しく考えなくたって、一つ素敵な答えがあるのだから一言にまとめてしまいましょうか。

舞台とは、
「誰かに幸せを届けるものだ」
と。

確かに、舞台は作品によって抱く感情が違うかもしれないでしょうし、誰かにとってはそれが心理的に受け付けない場合だってあるわけです。
しかし、舞台は作り手も観客もどこかに思いを込めて作っている作品で、私にとって、誰かにとって、良くも悪くも心の中に大きな「何か」を残していきます。
終わってしまった高揚感、幸福感、喪失感、失望感。
それぞれ受け取る感情はどれも正しく、どこかでふと、記憶に強烈な印象を、思い出を綴ってくれることでしょう。

とまあ、それらしく語ってみましたが、制作をする人としての意識が芽生えたひよっこの独り言です。環境と心の変化と成長が自分のペースに追いついていないことがあるのではないかと私は感じています。


喫茶 窓

2024-05.10

専門職大学生な私たち

こんにちは、Setsunaです。
なんとなく、私はこのNoteを書いてみることにしました。
ただの学生生活、されど4年間の大学生活を、どうやって記録に残そうかと、沸々と考えていたところ、日常にただ溶けてしまう言葉をSNSだけに投稿してしまうことはもったいないように感じてしまって、ちょっとずつ短い言葉を紡いでみることにしたのです。

大学の方では、「四季オリオリ座」という風に、学生ブログが書かれていますね。
このNoteでは私からみた学生生活を綴っていきます。
あくまで私が感じたことを綴っているだけなので、ゆっくり読んでみて違うな〜と思ったら、それはそれで価値観の違うものを眺めている楽しさを味わってもらえるようなものを書けたらいいな、と思っています。

「ここはあくまで専門職大学」

忙しい、忙しい、しんどい、卒業できるか不安。
そういった言葉が聞こえるたびに、言い聞かせるようにしていた言葉です。

「専門職大学」
これは、近年できた制度で卒業に必要な単位数のうち3〜4割が実習になり、卒業時には通常の大学では「学士(〇〇)」となるものが「〇〇学士」と記載されます。職業専門の知識により特化した人材を育てるために作られた大学のことです。

さて、「大学は人生の夏休み」などと言われる日本の大学制度ですが、
実際のところの話を私は知りません。
ただ、大学に入る前に専門職大学に入ってしまったからです。
決して悪い選択肢ではなかったけれど、ラストティーンを迎え、20代へ向けて走り抜けようとしている私は、これほど生き急がなくてもいいのではないかと感じることがあるのです。

さて、こんなことを書いては、読んでくれた初めましての方には怖いかもしれませんね。なので、比較的忙しい人間の私の日常をご紹介しようかな、と思います。

私の通う芸術文化観光専門職大学は2時間1コマで、
2コマ終わった後に1時間の昼休憩、そして2コマ、2回生以上になると3コマになることがあります。全ての時間ちゃんと授業に出れば、全部で8時間〜10時間学校で授業を受けていることになります。怖いですね。

朝9:00〜授業が始まって休憩を挟み、18:30に授業が終わります。
昼休憩は自主公演をうったり、新歓公演や学祭、そのほか個々の活動をするためのミーティング、授業の準備。先生方への相談。何らかの説明会。
その後、授業があるときは20:45まで授業を受けて、ないときはそれぞれ自分の抱える作業や課題、練習、アルバイトに勤しみます。
学内を使用できるのは22:00まで。
その間の時間は、ぎっしり予定が詰まっていたり、授業が入っていない「空きコマ」があったりして、その間に予定を合わせて課題や作業、練習、アルバイトをすることもあります。

授業以外に、やりたいことが多すぎる。
これがCAT(College of Arts and Tourism)生。芸術文化観光専門職大学の学生です。

自分でするべきこと、やりたいことを決めて、
積極的に取り組み、グループワークで誰かと何かを自主的に決めることができる。
そして自分で予定を組み、奔走することができる。
能力がかなり身に付く学校だと思いますが、一方でスケジュールのパンクやそれぞれ自分のことを自分で決められないとしんどいという側面があります。

周囲にはおしゃれなショッピングモールがあるわけでも、
遊べるテーマパークがあるわけでもありません。
どこへ出るにも、お金がかかります。

でも。

芸術文化観光専門職大学、豊岡に新しくできた名前の通りの大学。
近くには「城崎温泉街」
たくさんの文豪のゆかりの地です。
そして、大開通りにはたくさんの地域のお店。
カバンの街、豊岡。
そして、但馬地域と呼ばれる三市二町の街には、それぞれの特色を持った美しい自然や文化が根付いています。

確かに、誰もが想像するようなキラキラとした大学ではないでしょう。
しかし、自分が自分らしく生きるためには、都会の騒々しさとかけ離れた時間の流れがゆっくりな、だけどとても忙しなくすぎていく学校だと思います。

5月も終わりですね、雨の季節6月がやってきます。





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