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創作大賞2023参加感想 ほぼ敗戦、より読まれるための気づき

はっはっはっはっは……(乾いた笑い)

創作大賞2023、大盛況の大盛り上がりでしたね。
noteの読み専を脱却した時には、参加しようなどと欠片も思っていなかったのですが、盛り上がりっぷりを拝見しているうちに、ついつい「もしかしたら…もしかすれば…ワンチャンあるかも!? いや踊らにゃソンソンでしょ、こりゃ」と、ナゾの阿波踊り精神がむくむくと湧いてきて、気づけば連日連打の投稿に走っておりました。

参加作品はこちら。夢がない香奈恵ちゃんが、ミステリー風味な事件に巻き込まれつつ、自分の殻を破っていくお話です…↓↓↓

お忙しい時間を割いて読んでくださった方、スキを下さった方、本当に本当にありがとうございました!
なんと22回連載という、ほぼ文庫本1冊分の原稿を大量投入してしまいました。14万字が上限のところ13万9千数百文字(本文)と、制限字数ギリギリです(ギリギリ収まってるはずです>審査員のみなさま…汗)。
もし万一、最初から最後まで読んでくださった方がおられましたら、もうワタクシ、感謝で涙が止まりませぬ。

お祭りは、参加することに意義があるってもんです。片隅に足を突っ込んでこそ「わ~盛り上がってるなぁ」とワクワクを体感でき、楽しいではありませんか!

……と、きれいに終われればいいんですがね……
路傍の石のくせに、身の程知らずなワタクシ。あああやっぱりダメかダメだよなそりゃ……と、どんより黒いカタマリを胸の奥に感じざるを得ないのも、また事実でございます。うん。これも自分。正面から受け止めるべし。

というわけで、創作大賞2023参加の感想をまとめてみたいと思います!


◆作品の反応は? ダッシュボード大公開!


え? 原稿の締め切りは過ぎたけれどお祭りはまだ終わっていないだろうって?
ええ、確かに。創作大賞は24日まで開催され、24日までの読者様の反応も審査対象になるそうでございますね。もうトップページからは特設ページへの誘導路が消えているけれど。

そうなのです。一次審査は、作品に対するスキ・コメントの数や読了率といった読者の反応がカギを握るようでございます。
さて、では「魔法の靴」の反応は、どんなもんだったのでしょうか? ダッシュボード大公開です!

7月17日の時点で、全回を合計して、みなさまのタイムラインに表示された回数を含む「ビュー」が866回、いただいたスキはなんと76回でした!
ビューに対してスキをいただいた割合は、なんと平均で9%に上ります!
本当にたくさんの暖かいご評価をいただき、感謝で胸がいっぱいです!

◆人気作品はいかに?


ところで、こちら「お仕事小説部門」に参加させていただいたわけですが、上位陣の皆様はどのような感じなのでしょう? ちょこっと見てみましょう…

こちら、7月18日時点の創作大賞お仕事小説部門のお作品を「人気」で検索したものでございます。
応募要項上、どのお作品も第一回のみ、お仕事小説部門のタグをつけることになっておりますので、すべて各作品の第一回が並んでおります。

わ~。スキの数……ワタクシの10~30倍……です……ね……

こちらのページを、ず~~と下にスクロールしていきますと、27列目にワタクシの作品がありました。
27列目
そこまでたどり着いてくださる方が、これからどれくらいいらっしゃるでしょうか……

ふっ。
今、何か言おうとすると、ま、そりゃ「敗戦の弁」しか出てきませんよね。
残念。うえ~ん。ぐすんぐすん。スキをくださったみなさま、本当にありがとうございます‼ 応援にこたえられず、誠に申し訳ございませんでした……

◆note創作大賞のメリット…わかってはいた


……しかし、ま、そうだろうなとワタクシ、思ってはおりました。
って、何、涼しい顔してるの? 本心はどす黒いくせに。いい人ぶって。

はい。どす黒いはどす黒いのですが、この結果は見えていました。
そもそも出版社がnoteと組んで創作大賞をやることに、どんな意味があるのか。それを考えれば自明の理でございますよ。

noteと組むと、出版社には、主に4つのメリットがあると考えられます。
①未発見の優れたコンテンツと書き手を見つけられる可能性があること
……これは、もちろん大前提でございます。

そのうえで、大切なのは次の3つ。

②読者の反応を審査基準に盛り込むことができ、各コンテンツのニーズをあらかじめ粗々ながらリサーチできること
今や、24時間という限られた人間の時間資源の争奪戦が熾烈になっています。これだけコンテンツや人々の好みが多様化してくると、何が確実に売れるのか読み切るのは至難の業です。そのためにマーケティングという技術があるわけですが、新製品発売前のマーケティングは「だいたいこんな感じのものが、このへんの層に受ける、かもしれない」くらいな確度なのかなと。
その点、読者の反応を審査基準に盛り込めば、少なくとも応募作品については、個別の作品がどのくらい受け入れられるのか、明確にわかります。おそらく世間一般よりは文字好きが多いとみられるnoteユーザーの好みに合う作品は、出版したら成功につながる可能性が高そうではありませんか。

残りの2つは、SNSと大きな関係があります。
③固定ファンがいる書き手を発掘できること
④拡散力がある書き手を発掘できること

固定ファンが多く、拡散力がある方ならば、出版前からある程度の部数が読めて、販売戦略上、非常にありがたい話です。ビジネスとしては合理的な判断だと思います。

ここでワタクシの作品と上位陣を比べれば一目瞭然ですが、たくさんのスキを獲得するには、まずユーザーのトップページやタイムラインに表示されて読んでもらわなければなりません。ワタクシの1回目のビュー数すべてが奇跡的にスキにつながっても、上位陣に届かないことは明らかです。

◆作品を読んでもらうには


noteユーザーのトップページに表示されるには、
・ユーザーが登録しているハッシュタグ
・「フォロー中」のタイムライン
・「今日のあなたに」「今日の注目記事」といったnote側のピックアップにひっかかる
……といった方法があるようです。
ハッシュタグのついた作品は、ユーザーのトップページに新着順で出るわけではなさそうで、たぶんセレクトされる基準があるのでしょう。note側のピックアップも含めて、自分で何とかできる領域ではありません。
となると、どうしても、まずはnoteのフォロワー様が多い書き手のほうが、作品を読んでもらいやすいですね。

ちなみにワタクシ「魔法の靴」1回目を上げたとき、なんと6人もの方にフォローしていただいていました! そして、最終回を上げたときは、な、なんと! 13人もの方にフォローしていただいていたのです!
倍増です! なんとありがたいことでしょう………

さて上位陣の方々は、noteのフォロワー様は数百人という方が普通です。
まれに、noteのフォロワー様が数十人という方もおられますが、ツイッターを拝見するとフォロワー様が千人単位でいらっしゃったりしました。
つまりnoteで固定ファンがたくさんいらっしゃる上、SNSでの拡散力も大きい方々が主流、というわけです。

noteのタイムラインから読んでもらえなくても、SNSからの流入で読者を増やすことはもちろんできます。
しかし、ですよ。ワタクシ、ツイッターのつぶやきのエンゲージメントが2桁程度でございまして……はい、拡散力は限りなくゼロでございます。
そもそもツイッターのアカウントはお絵描き目的でして、文字作品はカテゴリーエラーです。もちろん、宣伝しても無反応でございました……

出版社がなぜnoteと組んで創作大賞を催すのか、その意味をわかっていれば、はなっから拡散力もなく固定ファンも少ないワタクシが勝ち上がっていく可能性はほとんどないことは、自明の理ですよね。
ということをわかったうえで、ワタクシはわざわざ参加し、楽しみながらもごく当然のどす黒い気持ちを抱えているというわけです。
なんと因果な陰キャチー牛気質でしょうか。はっはっはっはっは

◆バズればよかったんだよ


さて、ここで、賢明な方は気づくでしょう。
「①はどこ行った?」と。
そう。かりに拡散力も固定ファンの数も無理目だったとしても、めっちゃくっちゃ面白い作品であれば、作者を含むごく少数のツイートを起点に拡散され、大いにバズる可能性はもちろんあります。
ワタクシも、数々のnoteの記事を、ツイッターから飛んで拝読しました。
でも、ま、そういうタイプでもなかったんだよね、「魔法の靴」は。
香奈恵ちゃんも、誠一君も、慎太くんも、希美&拓也カップルも、小倉少年も、周辺の人々も「魔法の靴」のキャラはみんな大好きです。自分で書いておいてなんですが、好きなシーンもたくさんあり、個人的には何度も読みたいです。作品として、とてもかわいいです。スキをくださった方に、胸を張って「ありがとうございます!」と言えます。
しかしながら、バズるタイプの派手さや疾走感は、たぶんないな。うん。

◆note投稿、最初の1本の重要性


なお、noteのフォロワー様が少ない状態でも、noteでの露出度を一気に高める方法がなくはありません
これは読み専を脱却してみて初めて分かったので今さらですが、noteに投稿する最初の1本だけは、おそらくnote側がブーストをかけてくれて、たとえ誰にもフォローされていなくても、たくさんの人のトップページの目立つ位置においてくれるようです
ということは、創作大賞に応募したいと思ったら、投稿する最初の1本を作品の1回目として、めちゃくちゃ派手で面白い回にして、強いヒキで終わればいいのではないだろうか。
そうすると、一気にフォロワー様がたくさんついてきてくださり、好循環で2回目以降もかなり読まれそうな気がします。
実際、そのように読者を獲得なさったのではないかと思われる書き手様もいらっしゃいました。

もし来年以降、「今は何も投稿していないけれど、noteの創作大賞でいっちょ暴れてみっか!」と思われる方がこの記事をお読みになられましたら、noteに投稿する最初の1本のブーストをいかに活用するか考えてみるのは有効な方法ではないかなと思います。

とまあ、いろいろと考え、気づきや発見がありました。
そもそも「魔法の靴」をnoteに上げたのは、自分が読みやすいように作品をまとめておくという意味もありました。その目的は果たせたわけです。
お祭りは楽しかったし!  面白いお作品にたくさん出会えました!
うんうん! いい経験したね!
ワタクシのかわいい作品を読んで好きだと言ってくださった方、ページを開いてくださった方、主催のnote様、各出版社・メディア様、本当にありがとうございました!

以上、すっぱいぶどうの負け惜しみ成分強めの感想でした。

(……往生際が悪いタイプなので、今週はコソコソ宣伝すると思います……)



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