STAY KOBE《12》センタープラザ大解剖
三宮のど真ん中に位置する商業施設、センタープラザ。ポップカルチャーの発信地であり神戸の街の生き証人でもあります。
昭和の時代から当たり前にあるこの建物で青春を過ごした人も多いはず。でも店の場所はうろ覚えだし、ちょっと行かなくなるとすぐ忘れる。そもそもどこから本館でどこまでが西館?
ということで今回はセンタープラザ大解剖。地下から3階まで歩き倒してみました。
(公式では「本館」とは書いてませんが西館との区別のためそう呼ぶことにします)
2階のエスカレーターホール。センタープラザの顔とも呼べる場所です。
この時計台を境に本館とさんプラザに分かれます。
この不二家は時計台より東側なので「さんプラザ店」。
本館2階のガチャポン店です。
こないだ絵描き仲間さんの作品が商品化したらしく、血眼で探したけど見つからず。
引っ込みがつかなくなりポケモンのガチャでなんとなくの満足感を得る。10分のつもりが気づけば30分。やばい。この建物にいたら時間溶ける。
吹き抜けのある本館3階からの景色。お昼時だからか多くの人が行き来してます。
飲食店を除く地上階で最も人口密度が高いであろうアニメイト三宮店。
その向かいにあるアンティーク家具店。ここまでくるともう意味がわからないんですよ。なんでアニメイトと家具屋?でも行ったらどっちも見ちゃう。これもお約束。
廊下を渡って西館に来ました。
ポップカルチャーの聖地とだけあって何でもあります。ゲーセン、ホビーショップ、レコード店。
センタープラザの一番「らしい」風景といえばここ。純喫茶とガチャガチャが並ぶってのはまずないんですよ。でも実際にある。ここに存在してるんです。西館が持つ魔力みたいなものなんでしょう。かつてのモトコーと同じ類いのやつ。
最後にランチタイムの地下にやって来ました。全体的に多国籍&ハイカロリー、「今あれ食べたい」をだいたい叶えてくれる豊富なラインナップ。
西館の地下は公設市場時代の名残で一層ディープな雰囲気です。
今回はここでカレーを食べて帰りました。昔の学生食堂の味がして美味しかったなぁ。
さて、ここからは余談混じりの昔話をします。
20年近く前、ここセンタープラザには神戸唯一のメイドカフェがありました。わたしも外観だけ見たことあります。営業は2003年からの約5年間。メイドカフェ黎明期の関西では大きな存在だったそうな。
あまりにも気になって、ネットの情報を便りに跡地を探してみました。
本館の3階、楽器店のあったところをさらに奥へ進んだ先。
赤い壁のマッサージ屋がありました。
ここが例のメイドカフェの跡地……でいいんですかね?
というのも、写真右側のシモジマは(同じ階に移転する前の)アニメイトだったんですよ。アニメイトの外観が青、メイドカフェが淡いピンク、そして今は赤一色。結構な変わりようです。まぁ閉店から15年も経ってますからね。そんなもんでしょう。
入ったこともなければ面影すら残ってないメイドカフェ。唯一分かるのは、当時のブログを読むととにかくみんな楽しそうで、愛されるお店だったんだろうなってことくらい。でもそれがこの場所の本質なんじゃないかなって今回行ってみて気づきました。
センタープラザを行き交う人たちの風景ってたぶん数十年前から変わってないんですよ。学生、ゲーマー、コレクター、音楽愛好家。この日はたまたま試験終わりの高校生が多くて、それに昔の自分が重なったんでしょうね。ものすごい安心感がありました。昔の楽しかった時間なんて普段思い出すこともないし、戻ってこないと分かってるから普段背を向けてるんだけど、心のどこかで同じ空気感を求める自分もいて。センタープラザはその気持ちを受け入れてくれる数少ない場所なんだと思います。
まぁそういう情緒的な部分だけじゃなくて、大人が何も考えずにガチャポン回したって何にも言われない居心地の良さなんでしょうね。結局。
青春を過ごしたあの頃も、街並みが変わりゆく今も。
いつだってセンタープラザはわたしの心の休憩所です。
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ではまた神戸で会いましょう。