ツドイの編集学校に通います。
編集とイベント企画の会社「ツドイ」主催のツドイの編集学校・京都校が明日からはじまります。11月から来年1月にかけて計6回、京都へ勉強に行きます。
京都はぼくの教員としての人生がスタートした場所でもあります。京都に何かと縁のある人生です。
「ツドイ」という言葉を認知したのはコロナ禍真っ只中の2020年で、くるりのYouTubeチャンネルで「くるりのツドイ」という企画を目にしたのがきっかけです。
くるりのメンバーがオンライン飲み会をするという企画なんですが、それがもう、ファンからするとめちゃくちゃ楽しめるコンテンツでした。
昔のMVを回顧するなどシンプルな内容なのですが、くるりのメンバーの口から「今だから言える話」とかがポンポン出てくるんです。
げらげら笑ったり、にんまり笑ったり、笑いの振れ幅の広さにやみつきになりました。
これを企画していたのがツドイという会社です。すてきです。
2020年当時、ぼくは学校の先生で、まさか2024年の自分が編集者としてのキャリアを歩みはじめるなんて一ミリも思っていませんでしたし、「ツドイ」という言葉が何なのか全然理解していませんでした。
いま自分は「パーソナル編集者」という肩書きで働いています。
この「編集者」という名称をぶらさげて生きるようになってから、SNSを見ていても、書店で本を眺めていても、あらゆるコンテンツに作り手の息吹を感じ、まるで景色が違って見えるようになりました。
くるりのツドイも改めて見返しました。「この企画を作っている人がいるんやな」と、舞台裏のところまで想像がいくようになってきたんです。
そして、あのときYouTubeで見ていた「ツドイ」という言葉が「編集の会社」であるということ、たまに画面に映る「くるりのメンバーじゃない人」は「今井雄紀さん」という株式会社ツドイの代表の方であるということが、4年の時を超えてようやく理解できました。
と、ここまで聞くとまるで落雷に打たれたように、「ツドイの編集学校に通うぞ」と意気込んで申し込んだかと思われそうですが、実はけっこう悩んでいました。
「ほんとうに自分は編集者の道を歩んでいくのか」と、半信半疑だったんです。
ただ、そういうとき、やはり背中を押してくれたのはみずのけいすけさんでした。
ツドイの編集学校の募集締切3時間前くらいに、ぼくがひとりでもんもんと悩んでいるとき、まるで近くで見てるんじゃないか、というタイミングでDMを送ってくれました。
また、おなじパーソナル編集者仲間のあずまさんがツドイの編集学校の東京校に通っていたことも大きかったです。
ほんとうに、いろんな人に応援してもらっている。ありがたい気持ちです。
それで、締切間近に文章をまとめて、「えいや」っと応募して、縁あって通うことになりました。
さて「がんばるぞ」と大声で言いたいところなんですが、なにをどうがんばったらいいのか、本当にわからない。手ぶらなんです。真っ白なんです。
だからこそ、今井さんのこの言葉を見て、心が動きました。
かけがえのない3ヶ月、コンパス見つけてきます。