【こころの処方箋ココトバブレンド】6月のショパン■あまりにも命が軽ろき時代なれ怒り鎮める六月のショパン
【こころの処方箋ココトバブレンド】
6月のショパン
■あまりにも命が軽ろき時代なれ
怒り鎮める六月のショパン
1960年6月15日、
日米安保条約(安保)締結に抗議して、
国会議事堂のまわりを埋め尽くした
全学連の抗議デモの中で、
東大の女子大生一年・
樺(かんば)美智子さんが、
機動隊によって圧殺された。
わたしが、まだ小学生の時の出来事だった。
そして、1970年6月15日、
わたしは大学一年生として、
70年安保闘争のデモの中にいた。。。
いま、沖縄米軍基地問題で、
鳩山政権は揺れに揺れて、
またしても沖縄県民に犠牲を
強いることとなった。
政府もマスコミも、
この問題の根底が日米安保問題に
あることを語ろうとはしないのは
なぜであろうか。
いま、50年前のひとりの女子学生であった、
樺美智子さんの死を無駄死にしてはならない。
「最後に」
誰かが私を笑っている
向うでも こっちでも
私をあざ笑っている
でもかまわないさ
私は自分の道を行く
笑っている連中もやはり
各々の道を行くだろう
よく云うじゃないか
「最後に笑うものが
最もよく笑うものだ」と
でも私は
いつまでも笑わないだろう
いつまでも笑えないだろう
それでいいのだ
ただ許されるものなら
最後に
人知れずほほえみたいものだ
1956年 美智子作樺 美智子 墓誌
■一つのいのち 億のいのちに代わるとも
涙はながれる我も
親なれば (父・樺敏雄中央大教授)
また、今年も6・15が近づいてきた。
わたしは白き花持ち
怒りをショパンで鎮めたむけとする六
月であります。
せき せつお
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