翡翠(本翡翠・ジェダイド)【石雑記No.02】
こんにちは。Setos-Stoneです。
翡翠には、軟玉(ネフライト)と硬玉(ジェダイト)がありますが、ここでは、主に硬玉についてお話しします。
ご参考にしていただければ幸いです。
1. 人との関わり・歴史
昔から財をもたらす・不老不死・生命の再生をもたらす縁起の良い石として、装飾品などとして使われてきました。
古代ギリシャでは、解毒や視力などに良いとして、薬として使われた事もあるそうです。
中国では、翡翠はとても貴重な石で「玉」と呼ばれていました。
中国国内で硬玉(ジェダイド)が採れないため、中国で翡翠といえば、軟玉(ネフライト)が多いです。
軟玉でも透明感のある質の良いもの(羊脂玉)は高値で取引されます。
「翡翠」の名は、中国渡来の言葉で、鳥の「カワセミ」が由来になっています。
日本では、7千年前から加工されてきた形跡があり、翡翠の加工で世界最古との説もあります。
奈良時代以降、一度日本の翡翠が廃れたため、日本で採掘されていたこと自体が長い間忘れ去られていました。
研究者によって糸魚川の翡翠が再発見されたのは、昭和14年とのことです。
日本は、基本、硬玉の方が価値が高いです。
現在は、日本の国石となっています。
2. 硬度・化学式など
和名(鉱物名・英語)… 本翡翠(ヒスイ輝石・ジェダイド・Jadeite)
化学式… NaAlSi₂O₆
分類… ケイ酸塩鉱物
モース硬度 / へき開… 7 / 二方向に完全
光沢 / 条痕… ガラス光沢 / 白色
比重… 3.3
日本では、翡翠海岸、糸魚川周辺が有名です。
海岸に打ち上げられた翡翠は拾っても良い事になっていますが、大きいものは滅多に見つからないそうです。
海外の主な産地は、ミャンマー、ロシア、グアテマラ、メキシコです。
日本で流通しているものは、ミャンマー産が多いようです。
3. 取り扱い上の注意点
細かい傷やヒビが入る事があるので、強くぶつけないようにしてください。
また、擦り傷が入る事もあるそうです。
とはいえ、指輪などで普段使いする分には、基本、問題ないようです。
4. パワーストーンとして
4-1. 一般的な石の意味
5月の誕生石です。
また、日本では結婚35周年を祝う石となっています。
不老不死の象徴、健康、平和、調和、幸運をあらわし、危険を避ける魔除けとして使われる事もあります。
中国では特に縁起の良い石として、五徳(仁、義、礼、智、勇)を高める王の宝玉とされています。
4-2. 浄化方法
流水で洗う、乾燥したセージの葉を燃やした煙・白檀などの線香の煙にくぐらせる、鈴などの音で浄化、朝の日光・月の光に当てる(エネルギーチャージ)などがあります。
水晶の上に置くのも良いです(※1)。
塩での浄化は、塩分が翡翠の隙間に入り込む事があるそうなので、避けた方が無難です。
4-3. 店主のひとりごと
落ち付きをもたらす石で、すーっとした真っ直ぐで綺麗な流れのパワーを持っているイメージです。
翡翠の7色と呼ばれるくらい、多くの色があるのも翡翠の魅力です。
石の色合いによって、微妙にパワーが異なるようです。
身につけると、体のエネルギーの流れを整え、それにより、悪い物を寄せにくくすると感じます。
私は慌て者のおっちょこちょいなので、よく身につけてます。
翡翠は鑑定が難しく、素人には判断が付きにくいです。
当店の本翡翠は、信頼できる業者から、産地を確認して仕入れるようにしています。
5. 注釈など
(※1)翡翠の表面は擦り傷が付く事があるそうなので、ご注意ください。
※上記、項目4の記述内容は、石の効能・効果をお約束するものではありません。感じ方のご参考としてください。