宣言撤回を恥じない
ちょうど一週間前、コンセプトの大切さについての記事を残しました。そして今日、コンセプトの言い回しを更新しました。
人は言うでしょう。「コンセプトとは頻繁に変えるものではない」。
そうでしょう。自分を未熟者と認めます。それでも変えることを決めた私がコンセプトメイキングを通して気づいた、「やっていきたいこと」と「宣言撤回を恥じない大切さ」について。
活動コンセプトを更新しました
2020.2.21
思いを伝える言語を増やそう
↓
2020.2.28
思いと繋がる言語を増やそう
「思いを伝える」を「思いと繋がる」に変えました。
微調整ですが、意味合いは随分と変わりました。
ヒアリングオーダーによる制作がメインである私にとって、お客様の思いを「伝える」ことは重要で、多角的に表現することで感動を提供していきたいと考えています。「思いを伝える言語を増やそう」をコンセプトに決めたとき、自分のしていることにやっと腑に落ちた感覚がありました。
でも、気づきは突然やってきました。
視野が広がる毎日を止めることはできない
きっかけは、以前投稿した【つくり手、売り手、買い手の目的がひとつになる瞬間をつくりたい】という意見を持ったことです。
なるほどと納得するご意見や反響をいただきました、感謝です。
反響をいただいて私が思ったのは、自分の違和感に答えを出していくことは社会に貢献するきっかけになるのではないか、ということ。つまり、私にはアクセサリー制作以外にも社会の力になれる方法がある、と気づかせてもらったのです。
会社を辞めた今、自分の存在意義を定義したい焦りがあり、「アクセサリーを必ずつくる」ことに固執。進むしかないと思っていました。
以前、成人式用のヘッドドレスをオーダーしてくださったお客様からいただいた印象的な言葉があります。
「瀬戸さんにアクセサリーをつくってもらうということは将来自分がどうありたいかを見つめることだったんですね。勇気を出してお願いしてよかった」。
当時の私は、ただただうれしくてありがたい気持ちでいっぱいでした。
今の私は、「勇気を出して」依頼してくれたという言葉が気になっています。
お客様のストーリーは唯一無二のもの。でも、成人式やウェディングなど特別なシーンでの思いの叶え方について、作家に出会う方法がわからない、制約がある、勇気がいる、そんな現状はきっと1人だけのものではないでしょう。作家自身が情報発信を充実、明瞭化させる必要があるし、作家同士やメディアが連携することで改善していくかもしれません。
お客様の直接的な思いに応える。その先にもできることがある。
私は、「個人的な思い」にアクセスし思いを伝える1対1のものづくりもしたいし、「同じ思い」を起点にみんなが繋がっていくための企画や表現活動も探求していきたいのだ。
そう強く思いました。
だから、「思いと繋がる言語を増やそう」に変えました。
宣言する。だから、成長する
世の中で言われているように、コンセプトは活動の軸です。
ブランドにとって背骨のような存在。簡単に揺らぐようでは、自分の体幹を守れず転んでしまうかもしれない。コロコロ変わればお客様との信頼関係にも影響してしまう。確かにその通りです。私もなるべくなら変えずに貫き通すべきだと考えています。
だからこそ、だからこそ。
私は宣言していくべきだと思うのです。そのときの本気です。人に知ってもらうことや意見をいただくことも大事だと考えます。だから変えるときはその理由もきちんと伝える。そうやって信頼関係を築いていきたいのです。常識とされる「コンセプトは変えないもの」という頑固に囚われるよりも、自分の未熟さを認め、磨き続けたい。
舵取りをひとりでしているからこそできることでもあります。きちんとコンセプトと打ち出せるまで、メッセージとして表現していきます。どうかお付き合いいただけるとうれしいです。
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自己紹介