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ぜんぶ普通で

家系ラーメン屋のイメージは店員さんが「いらっしゃいやせぇー!!!!!!!!」とハツラツの3個上ぐらいの何と呼んでいいかわからない接客だと思う。


この前寄った家系ラーメン屋さん。


店員さんは2人。店内へ入ると響きわたる「いらっしゃいやせぇー!!!!!!!」。そのいらっしゃいやせさんがどうやら麺を茹でたりする担当のようだ。券売機で券を購入しカウンターの席へと座る。食券を渡す。もう1人いた店員さんが接客だ。接客担当の店員さんが私に声をかける。

ん?何かを聞かれた…。

家系ラーメンの最初のコミュニケーションはきっと麺の硬さや味の濃さの好みを聞かれているはずと勘で答えてみる。

「全部普通で。」

「かしこまりました」(極小さめボイス)

合ってたみたいだ。
そう、とにかくもう1人の店員さんの声が小さいのであった。
その後来店したお客さん全員最初の好みを聞くところで「え?」と聞き返していた。
ひどい時には2ターンくらい繰り返していた。

もう1人の「いらっしゃいやせぇー!!!」の人の言葉と小声店員さんの質問が被った時はもう何も聞こえなかった。
凸凹コンビ過ぎる。

食べながら思うのであった。
2人とも持ち場が逆なのではないか。

いや、違うあれだこれはどっちも
「(声量は)全部普通で。」だ。



ごちそうさまでした。
美味しかったです。

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瀬戸口俊介
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