【陸上競技場夜間照明代負担額について】~2021~陸上競技場夜間利用プロジェクト
当クラブ創設時より平日夜間の練習環境の厳しさを感じており、2020年3月により良い活動を目指すためにクラウドファンディング(以下、C.F.)を実施いたしました。
学生の多くは平日日中は学校、その合間を縫って部活後や自分の時間を使って当クラブで活動してくれています。当クラブが練習拠点にしている尾道市にある広島県立びんご運動公園陸上競技場は日没後に夜間照明が自動的に点灯せず誰かが照明代を支払わなければなりません。
このnoteでは、当クラブが利用する陸上競技場の施設使用料の金銭的な負担額の部分だけを抽出して書き記したいと思います。
陸上競技場夜間照明設備利用料は1時間3150円
多くの市営・県営の競技場は市民県民のために開場されているため、入場利用料+夜間照明代が0円~200円程度で、一人当たり300円程度の利用料で夜間の陸上競技場が使用できていると思ます。
当クラブが練習拠点にしている競技場では、夜間照明代1時間3150円を利用者に求められます。誰かが支払わないと点かないシステムです。
いよいよ10月中旬以降、日没が17時30分より短くなっていきます。当クラブの活動は主に20時までですので、2時間の利用が必要になります。
1日の活動で必要になる費用は「3150円×2時間=6,300円」
冬期であっても週に最低2回は利用したいので、「週2利用で12,600円」
「1か月あたり4週となると、50,400円」の負担となります。
翌年3月ごろまで同じような日照時間ですので、「11月から3月までの5か月で252,000円」が当クラブには必要になってきます。
当クラブの月謝は基本的に一人当たり5,500円程度ですので、1回の照明利用で1人分の月謝が吹き飛ぶことになります。1か月で8人分です。当クラブの定期的な参加会員は現在24名(小学1年~中3※2020年10月現在)です。いただいている月謝の2か月分に相当する額を夜間照明だけの施設使用料に消費することになります。
当たり前ですが【月謝(利益)-施設使用料等=私たちの給与】となります。単純に計算していただいた額が私たちの収入になっています。毎年、冬に活動を続けていくために小さなかけっこイベント等をやってきましたが、今年はほとんど何もできなかったので本当に苦しい冬期になりそうです。
疑問点と問題点(簡単に)
先ず、問題なのが【誰かが照明を3150円支払った後の利用者は、照明代を支払う必要がない】部分にあります。先に来たものが損をする、安全に陸上競技場を利用しようとするものが大きな負担額を個人に強いられる仕組みになっています。
施設側とこれまでにお話ししてきましたが、毎回「後に来たものは恩恵を受けているだけだ」という回答が私には納得いきません。他の市営・県営の陸上競技場のように個人の夜間照明の負担額を平等に支払うことはできないのかという問いかけには、「県が決めることだから」が第一声です。私たちの声を県へ議論してくれている様子もないです。県に上げてはみたけど返事はなかったなどのお話もされたことがありません。
県民のために開かれた競技場であってほしい
地域のスポーツクラブとして、県民であるものとして、より良く平等に利用しやすい陸上競技場であってもらいたいです。
これまで、多くの地元アスリート達が当クラブで活動してくれています。全国大会でトップになる子から学校の徒競走で1番になりたい子までいます。
みんな一緒なのは簡単に言えば足が速くなりたいんです。
陸上競技場での練習は走るために用意されたトラックで練習するからこそ最高の環境になります。
資金を持っているだけの貴族の施設ならば私たちは諦めますが、県営である限り県民のために小学生からマスターズの方まで自由に利用できる施設で会ってもらいたいと思っています。
最後に
多くの方々からご支援をいただきC.F.は成立いたしましたが、新型コロナウイルスが流行し始め、コロナ禍での活動は多くの制限があり、思うような恩返しができていません。また、C.F.を毎年するわけにももちろんいかずにこれを武器にして(きっかけに)新たな解決策を示すことがリターンの一部だと思っています。
「1回きりの資金調達になってはいけないよ」と多くの方にご指導いただきました。次につながるために、当クラブの活動に賛同してくださるスポンサーや支援者、共同者を集めて解決していけたらと思います。
2016年の創設当初から掲載している当プロジェクトについてはこちらからご確認ください(当クラブHPへリンク)