アメリカ留学記①?

ちょうど今から1ヶ月前ほどから、ミネソタ州の小さな田舎街で留学をしている。ミネソタは選んだというより、自分自身の成績の悪さや後回しにする悪い癖のせいで決まったという感じだが、留学生に対しての理解があり(もしかしたらどこもそうかも)、治安も最悪ではないので満足している。

こっちに来て一番感じるのは、東京という場所がどれほど恵まれているかということで、無限にやれることがあってしかもそれが密集している素晴らしさに恐ろしいほど無自覚だったと感じる。こっちは車がないと何にもできないし、あっても街に行くのは時間がかかる。

授業は全部で4つ取っていて、一つは留学生向けの簡単なもの、そして、メディア、歴史、ジェンダーのクラスを取っている。メディアの授業は内容は特に書くこともないが、教授が100分近くずっとマシンガントークをしているのでいい感じに苦しい。

個人的に面白いのはそのほかの2つで、まずは歴史の授業から触れていこうと思う。授業名は正確にはHistory in Black and Whiteで、主にミネソタ州での人種問題を取り扱った教科書を中心にその歴史とそれらに付随する問題について考えていく授業だ。一部の人からすれば、人種に関する勉強を北部でしていることに疑問を感じるだろうが、この教科書では特にミネソタという土地において白人の特権性がどのように構築、作用してきたかという立場を取っており、その内容の奥深さはミネソタならではのことだろうし、日本ではなかなか学べない内容だと感じる。また、先生や他の生徒のほとんどが白人である中、彼らの人種に対する意識のようなものも見え隠れしていて面白い。

そしてもう一つが(Black)Feminist Thoughtsという授業である。先ほどはジェンダーと書いたが、自分の学ぶ大学ではGender and Woman Studyという専攻があり、あまり日本では馴染みのないものとなっている。このクラスは今回自分が取っているクラスの中でも最もレベルが高く、4年度の生徒も少なくない。参加している生徒は全部で20人弱だが、留学生はおらず、ましてや男性は自分だけだったことに最初は驚いた。他のアメリカ人の男友達にこのクラスを取っていることを伝えると、変な人間を見るような目で理由を聞いてくる。これがある程度の現実なんだろう。

しかしながら授業の内容は非常に面白く、周りの生徒や先生(本当にいい人)の意識も高く、ディスカッションの内容は各々が自らの経験や知識をもとに話しているので、聞いているだけでも十分なほどである。先週の課題はKamala HarrisのAI画像を一つ見つけてそれらに紐づけられているCultual backgroundなどについて分析するというものだった。

それぞれの授業の宿題も少ない中、英語が完璧ではないので予習までしているとかなり忙しい日々になっている。でもたったの4ヶ月しかないので自分の全てを出し切ろうと思う。

また、アメリカに留学にきていることを最大限活かすことについて考えた結果、Chicagoにて開かれるNonamebookclubのMeetingに行くことにした。今回の課題図書はToni Cade BambaraのThe black woman; An anthologyで、読みたいと思っていた本の一冊なのでいい機会だと感じた。アメリカにおいてこのようなイベントに参加している人々やその場の雰囲気も含めてとても楽しみである。

再来週にはFred Againのコンサートに行くことが決まったりと、楽しみながら残りの期間死ぬ気で学んでいきたい。先のことはまだ何も考えていない。


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