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#45 国際陶磁器フェスティバル美濃’24に行ってきた

 前売り券は買ってあってんですよ、国際陶磁器フェスティバル美濃24。券があればいつでも行けるような気になっていて、終了が近づいてるのに気づき急いでいってきました(いつものパターンだ!)。
 3年に一度の開催のこのイベント、毎回楽しみにしています。

 前売り券は美濃近隣の美術館など7館がセットになっています。ひとまず、11月17日までになっているメインの「国際陶磁器展美濃」「生誕130年 荒川豊蔵展」などを見てきました(他はまだ期限が長かったりするので)。

荒川豊蔵展入口

 「生誕130年 荒川豊蔵展」。美濃焼を代表する人間国宝だった作家さんですね(いつも思いますが「人間国宝」ってすごい響きです)。
 志野のイメージが強いですが、この展示でも中心は志野の茶碗でしたね。やさしいあたたかな印象。もちろん他の作品も鑑賞できました。絵付けの作品など見ていると昔の作家さんはしっかり基礎があるなといつも感心します。また、今回は多く触れられていなかったようですが、窯跡の発掘などフィールドワークも含めた研究者としても成果を残していますね。すごい。
 本当はもっとゆっくり見たかったのですが、このあとも見るものいっぱいで後ろ髪を引かれつつ展示室を後にしました。前売り券の中には可児市の「荒川豊蔵記念館」のチケットもありますので(ずっと行きたいと思っている)なんとか時間作れないかな…。

Ways of Earth

 そのまま導線にのって「Ways of Earth」の展示室に。美濃の作家とハンガリーの作家、4名による展示です。これが展示室(1室)全体が一つに調和しているというか、個々に見るとそれぞれの作品なんですけど一つの大きな作品に見えてきました。離れた場所の作家同士のこのまとまりが不思議で、スタッフさんに質問してみました。長い交流期間と準備があったようです。いい刺激を受けました。

これはラーメンワールドと呼んでもいい
各ラーメン店で使われてる丼
アーティストによる丼

 そのまま次の展示。「美濃のラーメンどんぶり展」。これ、面白かった。
日本のラーメンどんぶりの9割が美濃で作られている(!)ということで(知らなかった)、ラーメンどんぶりを徹底的に知ることが出来る展示てした。ラーメンどんぶりとはどういうものなのか(そしてラーメンそのものってなんだ?深い!)、どのように作られているか、様々なアーティストによるラーメンどんぶりデザイン、美濃焼作家による伝統的な技法によるラーメンどんぶり。どこをとってもユニークで興味深い展示でした。国際的な展示や志野茶碗も見応えありましたが、身近なラーメンどんぶりに引き込まれている……つくづく庶民だなぁと自分を感じる展示でした。この展示、美濃焼から離れて、例えばラーメン関連の施設、資料館で見ても見ごたえあると思います。どこかそのような場所で巡回や常設で展示してもいいかと思いました。

さあメインディッシュ

 そしてメインの「国際陶磁器展美濃」。圧倒的な点数とそれぞれの個性が展示されています。大きなものから小さなものまで。
 展示を見ているうちに「あれこれってさっき見たあの作品に似てる気が……」と思ってちょっと戻って確認すると「あ!同じ作家さんだ、なるほど!」ということが何度も。何か広い会場でトランプの神経衰弱やっているような(楽しい!!)気分になりました。結構複数点入選している作家さんもいるんですね。
 ため息をついたり(技法の見事さや美しさに)しながら見てきました。

会場広い

 帰り道。お昼過ぎになっていましたので、もちろんラーメン食べましたよ。ごちそうさまでした。
 あれ見てこれ見ての充実のセラミックパークMINOでした。

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