SEVENTEEN 『F*ck My Life』意訳
「ああこれは自分の曲だ」
FMLを聴いてわたしもそう感じたひとりだ。背負っている物語が違う分だけFMLの響き方、受け取り方が変わってくるだろう。でもこれだけは確信して言える、FMLはクソみたいな世界からわたしを守りあなたを守っている。わたしは聞いてみたい。
あなたのFight For My Lifeどんな言葉ですか。
이런 빌어먹을 세상
この世界はクソだ
이런 빌어먹을 세상 나만 혼자 바보 됐어
こんなクソみたいな世の中 自分だけ一人馬鹿になった
갈 길을 잃은 채 갈 곳을 잃은 채 나만 바보 됐어
行く先も居場所も失ったまま 自分だけ馬鹿みたいだ
잊어버리자 이렇게 웃어 버리자 이렇게
体の感覚を忘れてしまおう 笑って痛みを薄めてしまおう
되도 않는 위로를 해봐도
なんて虚しく慰めてみても
집에 돌아가는 길에 울컥 울고 싶어 계속
帰り道、涙が滲んできた 本当はずっと泣きたかった
사라져 가는 내 모습을 다시 찾고만 싶을 뿐
消えかけている自分の輪郭を もう一度確かめたいだけ
어릴 때 만화영화에 나오는 주인공은 왜 내가 될 수 없는지
幼い頃輝いて見えた漫画や映画の主人公にどうして自分はなれないんだろう
내 맘은 아주 검은색
空っぽな心は真っ黒にみえる
나와 하루만 심장 바꿔 줄 사람 어디도 없나
1日だけわたしと心臓を取り替えてくれるひと、どこにも見当たらない
이런 빌어먹을 세상 나만 혼자 바보 됐어
こんなクソみたいな世の中 自分だけ一人馬鹿になった
갈 길을 잃은 채 갈 곳을 잃은 채 나만 바보 됐어
どこにも安全な場所がないまま 自分だけ馬鹿みたいだ
지금부터 Fight For My Life
今からでも自分の人生を生きるために負けない
나를 위해 Fight For My Life
体の感覚を取り戻すんだ
무뎌짐이 익숙한 세상에서
痛みに鈍感になってしまったこの世界で
이제 나는 나를 찾고 싶어
自分の傷を愛したい
점점 난 지쳐가 혼자서 꾸는 꿈
日に日に疲れていく ひとりで夢を見ることに
이젠 너무나 지겨워 그만두고 싶어
これ以上は無理だ もうやめてしまいたい
난 나에게 어제 나에게 부끄러운 내일이 되고 싶지 않아
わたしは自分に対して恥ずかしい自分になりたくない
되도 않는 다짐을 해봐도
なんて絵空事みたいな決意をしてみても
바보 같은 내 모습이 우스워 울고 싶어 계속
馬鹿みたいな自分の姿、みっともないだろう 心から泣けたらいいのに
세상에 맘이 무뎌져서 내가 작아지는 기분
無感覚をよそおうことに慣れてしまって現実から自分がいなくなっていく気分
말할 수 없는 비밀이 또다시 눈물이 되지
ひとには話せない秘密がまた滲む涙になる
난 부끄러워서 누구에게도 말을 못 했지
機械みたいな自分を恥じて誰にも言えなかった
나와 하루만 심장 바꿔 줄 사람 어디도 없나
1日だけわたしと心臓を取り替えてくれるひと、どこかにいませんか
이런 빌어먹을 세상 나만 혼자 바보 됐어
こんなクソみたいな世の中 自分だけ一人馬鹿になった
갈 길을 잃은 채 갈 곳을 잃은 채 나만 바보 됐어
息できる場所を見失ったまま 自分だけ馬鹿になった
지금부터 Fight For My Life
幸せになるために闘うんだ
나를 위해 Fight For My Life
奪われた尊厳を回復したい
무뎌짐이 익숙한 세상에서
痛みすら感じなくなったこの世界で
이제 나는 나를 찾고 싶어
わたしの傷つきやすさを引き受けたい
무뎌짐이 익숙한 세상에서
無感覚に慣れてしまったこの世界で
이제 나는 나를 찾고 싶어
ひとりの'人間'として今を生きていきたい
作詞 WOOZI (SEVENTEEN)・BUMZU
作曲 WOOZI (SEVENTEEN)・BUMZU
編曲 BUMZU・BuildingOwner
参考書籍
傷を愛せるか 宮地尚子
最初の悪い男 ミランダ・ジュライ
無防備さのおくりもの 恵愛由
ケアする惑星 小川公代
あとがき
引き裂かれても逃げることができない現実から、唯一自分の身を守る術が無感覚をよそおうことだ。生き延びることが最重要なので手段は問わない。でも自分の身体感覚や感情の微細な揺らぎを忘却することは、気付かぬうちに自分を蝕んでいく。自分の痛みを感じなくなれば、次第に他者の痛みにも鈍感になっていくだろう。
FMLはつるつるな機械のような"モノ"にさせられるクソみたいな世界への抵抗だ。
奪われてきた言葉を、身体感覚を、尊厳を、感情をを取り戻したい。取るに足らないとされるような瞬間に気付きたい、今この現実をひとりの人間として生きていたい。祈りに近いような意思を感じる。
自分の傷つきやすさを引き受けて、痛みと共に生きることは幸せになることと同じくらい難しく、まさしく'闘い'だ。そのためのセーフティネットはいくつあってもいいし、多ければ多いほどいい。SEVENTEENはわたしのセーフスペース(泣ける場所)の一つだ。
最後になるが、わたしにとってのFight For My Lifeの意味を問うたときそれは「負けへんで」だった。(OTS仕込み)競い合う勝ち負けではなくて、このクソみたいな世界でモノみたいに生きたくない、無感覚に慣れたくないという抗う意志だ。そう思えたときにはもう回復は始まっている。最初で最後の今をひとりの人間として生きている証拠だ。