最後の
最後の一つ、は特別な存在だ。
よく思うことがある。
例えば最近はご無沙汰だけれど、大人数での飲み会の場。
大盛りの唐揚げの最後の一コ、とか。
可愛いけど少し迷うな〜とか思いながら試着室を出た時の
「これ、最後の一着なんですよ」「え!?」とか。
いくつもあった中で、最後の一つになってしまうのってどんな気持ちなんだろうか。残り二つの時点できっと特別な理由もなく別の方が選ばれ、
え、これもしかして自分が最後の一つになってしまう!? と焦るんだろうか。それとも、ふふふ、残った。私が最後の・・・とほくそ笑むのだろうか。
最後の1日は、ちょっと違う。
8月31日は最初から8月31日。
最初から、夏休み、最後の1日だ。
今年は夏休みが大幅にカットされてて、あまり特別感はないのかもしれないが、学校と関係のない生活をしていても、やはり今日という日は昔の名残か
特別な一日だという気がする。
ここ最近は季節が少し後ろ倒しになって、まだまだ猛暑という感じだけれどそれでも8月31日は、一年の中で、大晦日の次に『最後の1日』感がすごい。
つい先日も書いた、絶賛個人的再放送中の「星から来たあなた」にも
『最後の1日』がでてくる。なんで最後の1日なのかは観てない方にはぜひ観てほしいのでここでは書かないことにするが、大人になると次第に
最後の一日感が薄れていく中、その切なさに号泣せざるを得ない。
もうすぐ、今年の8月31日。8月最後の、夏休みの最後の1日が終わる。
青春と呼ぶよりもっと幼い頃、
昔よく行った遊園地の最後の一日も終わったようだ。