書きなぐったハガキをもらって思った『結果よりプロセス』の大切さ
コロナで遊びに行けない代わりに、
毎日、実家の両親にハガキを送り始め、
今日でぴったり50枚になりました。
母とはLINEで連絡し合えるものの、
父はスマホを持たないし、直筆を届けたくて。
親孝行というより自己満足で書いています。
ハガキを書くとき、
一つだけ気を付けていることがあります。
それは、「書きなぐらない」こと。
下記、こそっと書いてしまいますが、
反面教師が多数いるんです(笑)
分かりやすい例としては、以前、
「会った人には必ずハガキを出す」に
情熱を燃やしている人がいました。
お会いしたとき、その人は憤慨していた。
「返信をくれる人はほとんどいない」と。
聞いた私は思いました。
「自分の都合で出しているのに、
相手の都合で返事が来ないことを、なぜ怒るの?」
後日、私のところにもハガキが届きました。
届きましたが…、
これがもう、あーた、
めっちゃくちゃ書きなぐってる!(笑)
「お会いできてうれしい」みたいな文面からは、
「僕はたくさん書いているんだから
丁寧になんか書けないよ。
でも、出すだけでもえらいだろ」。
そんな心の声が聞こえてきてしまった。
そのときの私の心の声、
「これに返事を出さなきゃいけないの?」
そして、悟りました。
「返信をくれる人はほとんどいない」のはなぜなのかを。
こんな経験を何度かして、
面倒くさそうに乱雑に書くのはやめようと。
字の上手い下手は関係ありません。
字が下手でも、丁寧に書いているかどうかは
手にした人はわかると思います。
先の、必ずハガキを出す人は
「出したという結果」は得ていますが、
「出すときのプロセス(過程)」に心が足りなかった。
なので、
「返事をもらうという最終的な結果」
も物足りないものになっていました。
ハガキや手紙を出す機会も減りましたが、
「結果よりプロセス」の大切さは、
ハガキに限らず、どんなことでも同じではないでしょうか。
優しさは、プロセスで込められるのだと思います。
「人の振り見て我が振り直せ」。
私自身も反面教師にならないようにしなければ。
毎日のハガキは、実家に帰る日まで続けるつもりです。
illustration by okubojunko