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いい会社とは、人の気持ちがわかる会社のことを言う
みなさんにとって、「いい会社」とは
どのような会社のことですか?
約30年にわたって会社取材をしてきた私は、
いい会社の定義として、次の5つを掲げています。
![](https://assets.st-note.com/img/1650427500252-1t1pJBNJ7F.jpg)
上記の5つを骨格として、
いい会社の性格というか、
「あり方」を考えたときに、
「いい会社とは、人の気持ちがわかる会社のこと」と思うんです。
同じように、
「いい会社を目指すとは、
人の気持ちを分かろうと、努力する過程のことを言う」のだと思います。
人の気持ちが分かる会社は、
社内外のコミュニケーションがよいだけではなく、
ものづくりやサービスや仕組みやマーケティングーー
いろいろなところにその思いが波及していきます。
人の気持ちが分かるから、放っておけないのです。
それが結果として業績にもつながります。
~ ~ ~
ところで、
いい会社って、にこにこ笑顔で、優しくて、楽しくて、
働く条件も良くて……って、
いいところばかり目につくじゃないですか?
だけど、肝心なのは、
ここにたどり着くまでの過程なんです。
私の大好きな旅館の女将さんが、
ふと口にされた言葉があります。
「明るい人ほど、大きな悩みを背負ってるものなの」
これなんですよ。
明るさや優しさが人並み以上あるところには、
人並み以上に努力してきた過程があるんです。
しかも、人並み以上に視野が高いから、
悩みは尽きないんです。
その悩みの中でも多くを占めるのは、
自分とは違う人の心を分かろうとすることだと思います。
どんなに優しくしても、
人が辞めていったり、
理解されなかったり、
時には裏切られたりして、
胃が痛くて、
やるせない思いをすることもある。
でも、人の心を分かろうとしてきた。
そういう会社がいい会社になっていくのだと思います。
ある意味、人を大切にしない会社のほうが、
経営者も社員も楽なはずです。
見えるものだけを追いかけ、
見えないものを理解しようとしなくていいのですから。
見えないものを追いかけるいい会社への道は、
実は、いばらの道です。
こちらのほうがよほど大変なんです。
だけど、人間力を伸ばせる、つまり人間らしい、
やりがいのある幸せの道でもあります。
決して楽じゃない。でも喜びがある。
人生の最後に、
あの会社で働けて幸せだったとかみしめられたら
どんなに幸せなことだろう、と思います。
人生の中で最も長い時間を過ごす場所なのだから。
この場所で培った人間力は一生の資産になるのだから。
いい会社とは、
人の気持ちがわかる会社のことを言う
いい会社を目指すとは、
人の気持ちを分かろうと、努力する過程のことを言う
いばらの道には、たくさんの花が咲き誇ります。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1650428782977-XVrWkOkC9U.png)