返答が予想できても「あえて聞く」 ~インタビューの心得の一つ~
28年間、日本全国でインタビューをしてきました。
今日は経営ジャーナリストっぽく、インタビューのコツを、お一つ。
勝手に返答を予想しないで「あえて聞く」
それは、相手の答えが予想できても
「なぜそう思ったんですか」と、
あえて聞くことです。
・語彙が豊富な日本語の中からどの単語を選ぶのか、
・どんな表情で話すのか
・そのときの声のトーン
・話の間
そうした細部に、
この人ならではの思いが感じられるからです。
例えば、一般論では普通、こういう答えが返ってくるけど、
この人の考えはもっと深い!と、発見があったりします。
また、思いが感じられなければ、
この件に関しては、特別な思いは込められていない、
ということが分かります。
どちらにしても、自分が勝手に
「こうだろう」と決めつけないで「あえて聞く」。
馬鹿にされることを怖がらない
で、このとき肝心なのは、
質問者が保身に入らないことです。
「こんなことを聞いたら馬鹿にされるんじゃないか」
「こんなことを聞いて嫌な顔をされたらどうしよう」
そんな風に先回りして質問を止めてしまっては、
聞けるものも聞けないです。
本質に迫りたいなら馬鹿なふりも必要です。
ま、私はふりじゃなくて「地」なんですけれども (*´艸`*)
自分の賢さを披露する場じゃない
人に話を聞かせてもらうインタビューの場は、
自分の賢さを披露する場ではなく、
「あなたのことが知りたい」と、
相手の真意を聞かせてもらう場です。
ここをぶらさないことです。
たまにはジャーナリストらしいことを
書いてみたりして。
この道28年の経営ジャーナリスト・中小企業診断士
瀬戸川礼子でした。
youtubeはこの道まだ半年です。
今回の内容とはちょっと違いますが、
「異なる意見の言い方」の動画はこちらです。
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