校長先生を愛しています。
どうしてこんなに長い時間、人前で話ができるんだろう。
すごいな。尊敬する。
一番遠い場所から私は、先生をただただ見つめていた。
私はこの中学で18年、用務員として働いている。
お兄さんからおじさんと呼び名が変わったことにも慣れた。
いろんな事情で用務員の仕事も様変わりしたが、先生や生徒からの立場は変わらない。
やるせないときもあるが、人生は凪。気にしていたってしょうがない。
それが5年前。
自分よりも7歳の上の校長先生がやってきてから、人生が激変した。
人目見たときに心の船は大きく波に打たれた。
こいつは運命だと思った。
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