幸せはそれしかないと思うから、春よ来い
春が来る予感がした、わたしにも。
会社のサキちゃんに教えてもらったマッチングアプリ。とりあえずひと通りサキちゃんに入力してもらい、奇跡を待つ。
でも奇跡は起こらない、起こさないといけないとドーハの悲劇世代のわたしは自分でも動いてみた。
光は差す。
待ち合わせ。渋谷で5時。
待てど暮らせどお相手の男性は来ない。
51歳、汗だく真夏の大冒険は少しの日焼けと熱中症で幕を閉じた。
光は再び差す。アプリなめんな。なめ猫世代のわたしは心で叫ぶ。
女性らしさより自分らしさ。多様性。おひとりさま。縁側で友人と暮らす余生。
他人事で描かれたフィクションはどうにもくだらない。
ハハハのは、ピンとこない。
わたしは結婚がしたいのだ。
51歳が本気で結婚するまでの日々を見たくない人なんていないでしょ。
応援は無用。わたし、あなたと一緒になりたいの。
まだ見ぬ素敵なあなた。