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私はあなたには慣れない

この胸の高鳴りは何なのか……。

そう、中学のクラスメイトが義理の姉になったのだ。
その子はいつも目立っていた。部活でもエースだった。先生にも気に入られていた。

でも。
顔が好きじゃなかった。
色気もなかった。
かわいげもなかった。
変な趣味があった。
ダサかった。
あだ名は令和の怪物だった。
ミライモンスターとも呼ばれていた。

まさか、俺の姉になって一つ屋根の下で暮らすことになるなんて。
胸の鼓動が収まらない。

なんで薄着なんだよ。
なんで朝メシそんなにおかわりするんだよ。

トントン。
ノックとともに、姉が俺の部屋に入ってきた。

そこには1000年に一度レベルの美少女が立っていた。
夢か幻か。

怪物は俺の部屋だけでは美少女に見えるのだ。

「私の部屋覗かないでよ」

そう言って廊下に出ると、そこにはまた怪物が歩き始めていた。

さぁ新生活。面白くなりそうだ。

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