アートがないと死んじゃうはなし〜クリエイターをサポートするお仕事について〜
すこし前に受けた「アートってだれのものなの?」という問いに、答えを詰まらせた自分がいた。
たしかに、アートのさすものの範囲が大きすぎて、お金になっていたりなかったり、自己満足だったり自己破壊だったり、色々なものを見てきたこともあって、いったいだれのためのものなの?という疑問に対して、
力なく「たしかに。。」なんて情けない答えをしていた。
さて。
先週の金曜日、vision trackさん主催のサロン&トークセッションvol.01「クリエイターをサポートする仕事とは?」に参加して自分なりにその答えがでた。
アートは求める全てのひとのためのものだ。
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前職にいたころから、vision trackさんは憧れの存在だった。
それでいて仕事内容が競合していたため(守備範囲は異なるが)、ちょっとばかしライバル視をしていたり、どう接触して良いかわからない方々だった。
大きなお仕事を次々とスタイリッシュにこなされていて、
しかもそれだけでなく国内外のクリエイターへのサポートも積極的に行なっておられる。
その方々が少人数のイベントを開催されるなら行かないわけにはいかぬ、ということで鼻息荒く参加。
クリエイターがこんなにたくさんいて、しかもクリエイターの必要性・可能性をすごく感じているにもかかわらず、それを「サポート」するひとがあまりにも少ない。そのことをやや懸念されてこの会は開かれたそう。
参加者はゲストスピーカーのギャラリールモンド田嶋さんはじめ、
会社員でイラストレーターに発注をしている方、週に10箇所以上のギャラリーに足を運び時には作品を購入される方、自分の音楽活動を通じてクリエイターにアートワークを依頼した方、サポートする仕事に興味をもっている大学生の方など、サポート方法は違えども同じ山頂を見ているひとたちの集まりで、実に心地よく血液がグツグツする感覚を覚えた。
その方たちとの会話の中で印象的だったのは
「アートがないと死んじゃう」という言葉。
ああ、そうそう、アートがなかったら死んじゃうのだ。
だれのものなのなんてレベルではなくて、死んじゃうのだ。
衣食住とおなじ。
終始この文章のなかでアートという言葉をかなり広義に使っているのだけど、表現がどうなっているかではなく「興奮させてくれるもの」として捉えてみてほしい。
そうすれば「アートがないと死んじゃう」のニュアンスがお分りいただけるのではないかと思う。わたしたちは精神的に豊かであるために、アートが生み出される世界を望んでいる。
では「アートが健全に生み出され続けるには?」
アートを生み出すのはクリエイターの方々である。
クリエイターの方々が安心して制作活動ができる、先日のセッションの場での言葉を借りるなら「社会から逸脱してでも自分の世界を追求できる」ようにするためにはサポートが不可欠だ。
週末、興奮気味にこんなツイートをしたら、予想以上の人に見ていただいた。
そのなかで、おなじようにサポートを進めておられる方の存在を教えていただき、さまざまなサポート方法があることにも気づかせていただいた。
法的にサポートする方、ノウハウを提供する方、見せ方を考えて売り場を提供する方、場所を用意する方、仕事を用意する方。
とても心強く感じながら、無知にもほどがある「トップ10に入れるんじゃないか」なんて言葉にも暖かく反応いただき、赤面している次第。
トークセッションに参加させていただいたおかげで使命感に燃えており、少しずつ自分の進むべき道を見定めながら、経験値を積んで大きくなっていこう。
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鼻息の荒い文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。
もっと具体的なことを次は書きたいです。今、ひとつやってみたかった「場作り」を進めているので、またご報告したいです!