夜の祝祭

「友人」 ハッピーバースデー おめでとう

「案山子」

「放課後迷宮」 知らない場所 知らない世界 けどよく知ってる この場所の空気も 匂いも思い出せる ただ困ったことにここにはおおよそ簡単には二度と行けない 宇宙の果てのような僻遠の地なのかもしれない この場所のどこかにあなたはいるのかもしれない

「空に」 空に落っこちる ただどうしようもなく真っ逆さまに 空の底はどこにあるのか 底に行けば神様がいるのか 空に落っこちた人間は人間でいられるのか 冬の空は深くてとても深くて、そしてよくこっちをジッと見ている

「凍て空の底」 冷たくて暗い夜の底 凍えてずっと待っている また昨日が来ることを 二度と来ない昨日を 凍えてじっと待っている ため息さえ凍って 夜鷹にも睨まれて ずっと永遠に ボクはずっと待っている

「青い夜」 青の深い夜は安心する 青の深い夜にずっといたい でも実は青い夜には血の赤が潜んでる 深くて深くてとても誰にも見えない 深くて深くて誰にも触れない 赤くて悲しくて辛い血の色 だから青い夜の青はただただ深く だから青い夜はとても美しい だから青い夜は暖かくて優しい