見出し画像

食堂の主人の独り言

レストラン(restaurant)は、フランス語からの外来語でラテン語で「再度良好な状態にする」という意味の言葉に由来し、「回復させる食事」という意味が語源だといわれている。傷ついた旅人に安全で栄養に富むスープを与え、精神的な再構築をさせ元気に送り出すことがレストランの本質的使命だといわれている。

現代、カテゴリーとして「カフェ」、「ブラッスリー」、「ビストロ」、「レストラン」、「オーベルジュ」、「グランメゾン」と分けるとするとレストランはやや高級な料理店と言え、「ビストロ」は、ドレスコードはなく子供の年齢制限も設けないところが多く、気楽で賑やかな雰囲気の日常使いの出来る食堂と言える。

「ビストロ(BISTRO)」という言葉は、今でこそフランス語と言えるがその語源はロシアにあると言われる。腹をすかした短気な出稼ぎロシア人が「すぐに早く!」と叫んでいた言葉が『bistro!(Быстро!ロシア語表記)』だったと言われている。となるとビストロの料理ワインの提供にスピードが求められることも明らかだ。

「食堂の主人(restauranteur)」としては、傷付いた旅人を癒し、疲れた村人にスープを提供できる限り、元気を回復させて笑顔で送り出したい。

昨今のコロナウィルス禍による緊急事態宣言により安定的な生活の確保や社会の安定の維持に必要な施設として飲食店に要請されている責務を果たすべき時だと考えている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?