Sethemhat

古代エジプト・ファン。人文科学が趣味。いろいろ書きます。かつて日本語版Wikipediaの編集者/翻訳者でした。 すべての事柄において、私は専門家ではないため、情報の正確性は保証できません。

Sethemhat

古代エジプト・ファン。人文科学が趣味。いろいろ書きます。かつて日本語版Wikipediaの編集者/翻訳者でした。 すべての事柄において、私は専門家ではないため、情報の正確性は保証できません。

最近の記事

複数の音楽ファイルを連結し、単一ファイルとして出力する方法 - Audacity

タイトルの通り。ネットには解説にかこつけて自社製品を宣伝したい下心が見え見えの企業サイトばかりでそこまで情報がなく、操作にちょっとてこずったので備忘がてらに書き残します。Audacityというフリーソフトウェアのマクロを使用します。 準備画面上バーの「ツール」>「マクロマネージャー」を開く。そうすると下画像のような画面が出てくるはずです。 そこに、「挿入」ボタンを押して出てくるメニューから項目を選んで上図のようになるように組み合わせます。なお、「すべてを選択」というオプシ

    • 「ヒクソス」は異民族の総称か、それとも王の総称か?

      エジプト考古学者の河合望先生が以下のツイートをされていました。 ここで私が驚いたのが、先生が「ヒクソス」を集団ではないとされていることです。リンク先のWikipediaにもある通り、私はヒクソスはエジプトへ流入した異民族の総称であると考えていたのです。調べてみると、この他にも第15王朝を統治した王の総称としている例もありました。 この機会に、各文献でのヒクソスの定義をまとめたいと思います。 「異民族の総称」派...a new group of Asiatics, who

      • 酒井傳六氏謹製のエジプト人カタカナ転写メモ

        このツイートをした後に気になったので、調査してみました。 以下に、「ニッポニカ辞典で見つかった酒井氏の表記←一般」の順番に記載。括弧内はニッポニカの該当記事名。太字は翻字を無視した or 切るところ間違え転写。 ・ホルエンヘブ←ホルエムヘブ(王家の谷、サッカラ)"Hr-m-Hb" ・トゥトメス←トトメス(トゥトメス1世) トト神の記事があるが、そちらは別の方の著作であり、ゆれが判断できなかったため、これは備考程度。 ・アメネムハト←アメンエムハト(アメネムハト3世)"

        • 【エジプト王名解説 18-13】 トゥトアンクアメン

          このページでは、古代エジプトを代表する美術作品「ツタンカーメンのマスク」の主として知られる、エジプト史上最も有名な王の一人、トゥトアンクアメン(通称ツタンカーメン)の王名について解説します。 概説トゥトアンクアメン(ツタンカーメンとも)は紀元前1336~1327年頃に約9年間ほどエジプトを統治しました。即位時には10歳にも満たなかった少年王だといわれており、私たちが見る有名な「ツタンカーメンのマスク」にも青年の面影が見て取れると思います。 ツタンカーメンの時代はちょうど父

        • 複数の音楽ファイルを連結し、単一ファイルとして出力する方法 - Audacity

        • 「ヒクソス」は異民族の総称か、それとも王の総称か?

        • 酒井傳六氏謹製のエジプト人カタカナ転写メモ

        • 【エジプト王名解説 18-13】 トゥトアンクアメン

        マガジン

        • エジプト王名解説
          2本

        記事

          【エジプト王名解説】 はじめに

          このページでは、私SethemhatがNoteで書いていく予定の、エジプト王名解説のための前書きを書きます。 概要 ヒエログリフは、世界最古の文字の一つでエジプトの代表格でもある割には、なかなか読み方は知られていません。普通にインターネットで検索してしまうと、ヒエログリフ―ひらがな対照表が出てくるくらいです(入門にはよいかもしれませんが、全く好ましくない)。 しっかりと学習するとすべてが読めるようになるのだと思いますが、趣味の範囲では王の称号(名前)が読めれば十分かなと

          【エジプト王名解説】 はじめに

          自己紹介などなど

          ようこそ。Sethemhatと申します。名前の読み方がわからないという声があるかもしれませんが、私の名前の読み方は追々話しましょう。 来歴 さて、私はこれまで百科事典サイトであるWikipediaで古代エジプト関係の記事を書いてきた古代エジプト・ファンです。専門家ではありません。皆さんが検索する際に出てくる「ツタンカーメン」や「ファラオ」、「トトメス3世」の大部分は私が書いています(全てではありません)。その中で失敗をたくさんしたこともありましたが、それは別の話。 私が

          自己紹介などなど