家族

2ヶ月の間、記事をかけなかった。

noteを開けなかった。

今日2か月ぶりに開いた。

5月の母の日、いつものように妻を病院へ送り、診察中に2歳の息子と母の日用のカーネーションを買った。僕と息子は妻に喜んでもらえるようにと意気込んで、カーネーションを渡すのを楽しみにしていた。
電話が鳴った。妻からだ。今すぐ来てほしいと言われ病院へ行くと、妻は目に涙を浮かべ、お腹の中の赤ちゃんの心拍が停止していることを告げられたと、僕に伝えた。息子と一緒に持っていたカーネーションを見て妻は余計に涙が溢れた。

もう通院も最後かなと思っていた矢先の出来事だった。頭が真っ白になり何も考えられなかったが、悲しむ間もなく、12週を超えており赤ちゃんを出産するため妻は入院し手術をしなければならない。

その日の夕方、家に帰って、母の日のカーネーションを息子から妻に渡した時、妻も僕も抑えていた感情が崩壊するように泣き崩れた。そして妻は息子を思いっきり抱きしめた。

手術は無事に進み出産。とてもかわいい赤ちゃんと対面できた。まだほんとに小さい身体だったけど、亡くなるまでの間、頑張って生きてくれて本当に嬉しかった。

なるべく家の近くで火葬をしてあげたかった。家から一番近い火葬場で、赤ちゃんを天国へ送ることができた。

赤ちゃんに寂しい想いをさせたくなかった。
僕もとても寂しかった。
いつも近くにいると伝えたかった。
お父さんはいつもいつまでも君の傍にいるよ。


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