『和田家の男たち』から考えた”理想的歳の重ね方”
テレビ朝日で放送されたドラマ『和田家の男たち』
ご覧になりました?
金曜夜の23時15分から放送されるので実はあまり期待していなかったのだけど、1話、2話……と進むにつれ、ジンワリと面白さが染みてきました。
まるでぬるい温泉にゆったり浸かった後、体のぬくもりがずーっと続くときのあの感覚。
しかも、単にストーリーが面白いというような単純な理由ではなく『和田家の男たち」に登場する人物像に惹かれていたのです。
そしてこのドラマに対しては、ただ「面白かった~」では済ませたくないな。と思いまして……。
なので、個人的にこの人の生き方ステキだなと思った登場人物について、勝手に検証してみたのが、この記事です。完全に私個人の目線なのでどうかご容赦願います!笑
マスコミ3世代 ドラマ『和田家の男たち』とは?
本題に入る前に、ここで『和田家の男たち』について簡単にご説明しましょう。
テレビ朝日金曜ドラマナイトの枠で2021.10月期から放送されたこのドラマは、マスコミ3世代のホームドラマ。
主人公 和田優は、勤めていた会社から突然リストラされ、37歳にもなってアルバイトで日々の暮らしをなんとかしのいでいる。優という名前に負けないくらい優しい。言わば「いい人なんだけど……」で終わってしまうような男性だ。後輩との縁からネットニュースの記者として才能を開花した。演じるのは、 相葉雅紀さん。
優の祖父 和田寛は、元新聞記者で大手新聞社の社長にまで上り詰めた、マスコミ界の神様のような存在。段田安則さんが演じている。とある理由から新聞社を辞職してからも、新聞記者としての誇りを保っており、メディアの中では新聞がいちばん権威性があると思っているフシがある。
優の父、和田秀平を演じるのは、 佐々木蔵之介さん。秀平と優は血が繋がっていない。優の母親が不慮の事故で亡くなってからも、優のことを大切に思っている。秀平は報道番組『フロンティアニュース』の総合プロデューサーを務めている。
ひょんなことから同居を始めた、寛、秀平、優の3世代であるが、最初は反発し合いながらも、やがてお互いの仕事に理解を示し、家族の絆を深めていくのである。
というのが、大体のあらすじ。
次からは、私がどうしてこの『和田家の男たち』の登場人物たちに理想的な歳の重ね方だなと感じたのか?を検証してみます。
祖父:和田寛について
実は私が、3人の中で一番ステキだなと思ったのが、寛さんなのです。
最初は大手新聞社の社長を務めた人だし、さぞかしプライドの高いおじさまなのだろうと思っていました。
食事のシーンでは、口の中に食べ物を詰め込んだ状態で喋るので、口からポロポロこぼれる。なんかイヤかも……。そう思っていたのに、裏切られました笑。
もちろん、新聞記者としての誇りは持ち続けているのだけど、テレビ業界にいる息子、秀平の報道番組は毎晩欠かさず観ていて、親ではなく、同じマスコミ業界にいた先輩として適格なアドバイスをするのです。
また、インターネットのニュース記事を書いている、義理の孫、優から、ネット記事を書いてはどうかと勧められ、最初は毛嫌いしていたものの、やがて秀平と共にサイトを立ち上げ、ネット記事執筆に意欲的に取り組んでいる。
もちろん、女性大好きな寛さんは、恋愛にも全力投球。お付き合いしていた女医さんと再婚を果たすのですが、お互いの生活スタイルを変えず、会いたいときに会う。といった別居婚をチョイス。
また、毎食美味しい料理を作ってくれる、優にもキチンと感謝の気持ちを伝えることを忘れない。
なんと柔軟性のあるおじさまなのだろう。
歳を重ねた分の経験があり、ましてやある程度の役職に就いた人は、ともすると自分の考えは間違ってない。って考えに陥りがち。
だけど、寛さんは自分に誇りを持ちつつも、新しいことを受け入れる心の柔らかさがあるので、私はそこに魅力を感じたのです。
父:和田秀平について
次に、優の義理の父親である、秀平について。
報道番組の総合プロデューサーとして部下からの信頼も厚い秀平ですが、視聴者のご機嫌を取るような報道ではなく、問題提起をして視聴者自らその問題について考えるきっかけを作れるような、そんなニュースを報道することを信念としている。
そして、優の母親で同じく記者だった、りえの死の真相を自らの手で暴き、秘密裏にそれを自分の番組で報道しようとするのですが、部下に迷惑がかからないように裏では別の手を打ってるあたりが格好いい。
仕事に誇りを持ち、肩書きに甘んじることなく、優のアドバイスに従って、寛さんとネットニュースサイトを立ち上げるなど、チャレンジすることも忘れない。
あっ、あと、面白かったのが、このマスコミ3世代の男性たちは強い女性がお好みのよう。ぬるま湯より、熱めのお湯にガマンして入ることに面白さを感じるみたいです笑
主人公:和田優について
このドラマの中で一番変化があったのが、相葉雅紀さんが演じた優だと思います。
コロナ禍で勤めていた会社が倒産し、仕方なくアルバイトで食いつないでいたのが、ひょんなことからネット記事を書き、血筋なのか、優の独自な視点が好評でページビューがうなぎ登り。
ついには小説家デビューまで果たすという、まさにサクセスストーリーを見せてくれました。
とにかく料理上手で、驚いたことにハンカチに刺繍して好きな女性にプレゼントまでするのですが、気持ち悪いとフラれてしまうというオチつき。
最初は、優しくて優柔不断の草食男子かと思っていたのだけど、書く才能に目覚めてからは自信がついたのか、かっこよく見えてきたんですよね~。
それは、優を取り巻く女性たちも同じだったようで、最初は素っ気なかった女性たちが、優が才能をグングン延ばしていくごとに、優に魅力を感じ、逆に女性の方が、優のことが気になって仕方がない状態に。
まとめ:『和田家の男たち』から考えた”理想的歳の重ね方” とは?
この、マスコミ3世代の男性たちを検証してみて、こんな歳の重ね方ステキだよね、と分かったことがあります。
*どんなことからも学ぶ姿勢をもつ
*芯がしっかりしていて、ゆるさも忘れない
*「こうあるべき」な考えは忘れる
*チャレンジ精神を持ち続ける
ひとつひとつのことに、しっかりと向き合ってきたからこそ「自分の芯」、つまり柱のようなもので地盤が固まっているから、柔軟な考えを持つことができて、楽に生きられるのだろうな。
だから私はこのドラマに異常に惹かれたのだと思います。
私も、こんな歳の重ね方をしよう。いや、してみせる!そう思えました。
もうひとつのドラマの見所
このドラマの中で、優は一家の食事係として実に美味しそうな料理を披露してくれました。しかも朝から手の込んだ料理を作ってくれるんです。
あ~我が家に欲しい笑
今日はどんな料理を作ってくれるのか?それを見るのもこのドラマの楽しみでした。
優が作った料理はレシピ共にインスタグラムで配信されているので、興味のある方は覗いてみて下さい。
今回はこのドラマがなぜ面白かったのか?から、自分はどんなところに心が動くのかを考えてみました。
そこから、自分の信念というか、こうありたい、こうしたい。が見えてくることがあります。
なので、あなたも日常の心が動いたことについて、少し深掘りしてみませんか?自分の望んでいることは、自分に聞くのが一番です!
最後までお読みいただき、ありがとうございました^_^