書評ブログ vol.13「いまこそ知りたいAIビジネス」を読んで
無類の本好きのわたし。どうせなら読んだままにせず思いっきり主観の入った書評を書いてみたいと思い立ちました。この記事がきっかけとなり、実際に読んでくださる方がいたらとても嬉しいです。
≪読み終わった本≫
《artificial intelligence》コンピューターで、記憶・推論・判断・学習など、人間の知的機能を代行できるようにモデル化されたソフトウエア・システム。AI。【人工知能】
出展:デジタル大辞泉
最近頻繁に耳にする「AI」という単語。改めて調べてみたら上記のような意味があるのですね。
そして言われているのが「人間が行っている仕事の約半分が機械にとって代わる」というもの。
”どうしよう。このまま毎日何もしないでいたらそのうちAIに私の仕事がとられちゃう”
そう、漠然とした不安を抱えていた時にこちらの本にであいました。
「AI”が”△△するのではなく、AI”で”△△する」
たった一文字の違いですが、意味合いは大きく変わります。
「AIが」とすると、AIを擬人化していることになると著者は言います。
そうではなく、人間がAIを使いこなし、「AI で」単純作業や力仕事をする。けれど、最初からAIが人間の行っていたことを行えるはずはありません。そのためそれらの作業を熟知した人間がAIに教え込ませることが必要となる。
そのための人材はこれからも必要とされるでしょう。
やっぱり「社会人には学び直しが必要」
それじゃぁ、熟練した技術を持っていない人間はどうしたらよいか。
それについても著者はアドバイスしてくれています。
AI時代になったときに、仕事を見つけることができるかどうかは、今後自分にどれだけ「リスキル」の投資ができるかにかかってきているといえるだろう。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) というベストセラーとなった本を読むととても実感しますが、人生100年時代と言われるいま、社会に出てから何かしら学ぶことをしている人、会社以外に自分の居場所を持っている人が必要とされています。
そして、これから新しいキャリアを作りたいなら…
1.何かをゼロから作ることを経験する。そしてそれをアウトプットする。
それにはブログを書いて読者を作るのもアウトプットであると言って
います。そしてアウトプットがある人とない人の差も大きくなると。
2.英語力
これからますますAIの自動翻訳機が高性能化されてくるだろうから、英
語喋れなくても大丈夫かも?と、思っていた私は反省することに笑
AI翻訳機に頼ることは他力本願にもなり、物事の本質が見えずチャンス
を失うそうです。
そういえば、最近私はキャリアコンサルなるものを受けたのですが、そ
の時の講師の方にも同じようなことを言われました。
自分の「幸せ」の定義を見つけよう
スマホもパソコンも世の中に出始めた時には高価で特殊な人しか使っていなかったですよね。それがあれよあれよという間に一人一台持っているほど、便利なものとして普及してきました。
それを考えると、人工知能であるAIが様々な場面で活躍するようになり、そして私たちもそれが日常として受け入れる世の中になるのはもうすぐそこでしょう。
それに戦々恐々としてしまいがちですが、著者は最後にこう言っています。
これから到来するAI時代に大事なことは、…(略)「自分が一番幸せに思う時間を見極める」ことなのかもしれないと感じる。
いくつになっても世の中から必要とされる人材でありたのは山々ですが、基本は、自分の「幸せ」とは何かをきちんと把握していることなのですね。
やみくもにこれからの自分の価値を高めることに躍起になるだけでなく、「自分はどんな人間になりたいか」を、自分の「幸せ」の定義と絡めて自分に質問して生きたと思いました。
この本の著者である、石角 友愛さんの文章は理路整然としていて納得いくような書き方をしている方でした。読みやすく理解しやすかったです。